忘れそうになった頃にもう一度学習を行うことで記憶へ効果的に定着させる「感覚反復」を2歳から行う事で、5歳時点で10歳から13歳の子どもと同じレベルの「読む能力」を身につける事に成功したとRedditに投稿した「CoffeePie」氏に対して、精神発達を研究しているクリス・レイキン氏がインタビューを行いました。

Spaced repetition for teaching two-year olds how to read (Interview)

https://chrislakin.blog/p/spaced-repetition-for-teaching-two



投稿によると、CoffeePie氏の娘は5歳時点で10歳レベルの読解力を持ち、読む能力だけで判断すれば13歳レベルに匹敵する可能性があるとのこと。これはCoffeePie氏の独断というわけではなく、学校の先生からも「彼女は間違いなく5年生レベルの読解力を持っている」というお墨付きを得ているそうです。

Update on my daughter and Anki
byu/caffeine314 inAnki


CoffeePie氏は娘が2歳になった時から感覚反復のためのアプリ「Anki」を使用して読む能力を高めてきました。感覚反復がいかに効果的なのかという理論については下記の記事で詳しく解説しています。

情報を正確に着実に記憶するには一定時間おいて繰り返す「間隔記憶」が有効 - GIGAZINE



CoffeePie氏は娘への教育が成功したことを受け、もう一人の子どもである息子へも同様の教育を行っています。娘は2歳からAnkiを始めましたが、息子は1歳9カ月からAnkiを使用しており、2歳6カ月時点で以下のムービーのようにかなり単語を読めるようになっているとのこと。

Using Anki to learn to read at 2 years 6 months - YouTube

また、CoffeePie氏は既に娘のAnkiの使用時間を減らしているとも語っています。理由として、「文字を機械的に読んだり書いたりする能力は高校生レベルでも、Ankiでは効率的に学習できない内容である理解力は年齢相応であり、小学校に入って宿題が出るのにさらにAnkiで時間を使うのは不公平だから」と述べています。

早期に子どもへ教育を行う効果について、CoffeePie氏は「過小評価していた」とも感想を語りました。読解力が高まることで、郵便物など日々の生活に何気なく登場するテキストから議員や市長、時事問題、政治、歴史などに関する知識をいつの間にか吸収する事ができたとのこと。読書能力が大きく学習の幅を広げていることがわかります。



効率的な感覚反復のやり方については下記の記事で解説しているので、興味がある人は確認してみてください。

効率の良い学習や勉強に役立つ「効果的な間隔反復」の方法まとめ - GIGAZINE