Photo: SUMA-KIYO

小さいからと侮るなかれ。

「ギア」はいつでも使えるように持ち歩きやすいものを選びたい。今回は小さいのに頼りになる、手のひらサイズのギアを3つ紹介します。

タイヤの溝に挟まった小石が一瞬で取れる、専用工具

Photo: Yohei Arai

この「タイヤストーンリムーバー」は、クルマのタイヤの溝に挟まった小石を取るための工具。

タイヤの溝に小石が挟まっていると、異音が発生することも。さらに、石が挟まったままにしておくとタイヤ内にめり込んで、最悪の場合パンクすることもあるのだとか。小石を見つけ次第タイヤから取り除くのがいいでしょう。

Movie: Yohei Amazaki

このタイヤストーンリムーバーは、メカニックのためのプロ用工具。WEBサイトには「作業時間を約8分の1に短縮(※当社調べ)」とあり、さすがプロ用…。

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サイズは140×10mm。鉛筆くらいのサイズ感ですが、重さは70グラムとずっしり。

タイヤが傷つかないようにアール形状に加工された先端部分を、タイヤの溝に這わせながら小石を掻き出す仕組みです。実際に使ってみると、このずっしりくる重さが使い勝手に大きくプラス。簡単にストレスなく作業できます。

タイヤストーンリムーバーを車内に常備しておき、小石を見つけたらすぐに取り除けるようにするのがよさそうです。

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プロのメカニック御用達。クルマのタイヤに挟まった小石が秒で取れる道具

森や草むらに潜むアイツの応急処置に、持ってて良かったと思える“三角形”

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この三角形は、なんとマダニを除去することができる笛(ホイッスル)。

使い方は簡単で、三角形の先の切り欠き部分を使って、皮膚に食い込んだマダニをゆっくり持ち上げて取り除くだけ。

指で小さなマダニをしっかり掴むのは非常に難しく、虫が苦手な方にはかなり気持ち悪いんですよね。それに、無理に引っ張るとマダニの口器が皮膚の中に残ってしまうことも…。頻繁に使うものではありませんが、もしものときに「持っていてよかった!」と思えるアイテムです。

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さらに、遠くまで響きわたるかなり大きな音を鳴らす笛としても実用的。厚さ5mm、重量6gと非常にコンパクトなのに、十分活用できます。

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付属のストラップを活用し小型のカラビナをつければ、リュックの肩部分、鍵など、すぐに笛を鳴らせる位置に取り付けられますよ。

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アウトドアや災害時にきっと持ってて良かったと思える“三角形”

使うものだけが凝縮された、小型マルチツール

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こちらは、一般的なマルチツールに備わっていることが多い、ナイフを省いたブレードレスタイプの「VICTORINOX(ビクトリノックス)」のマルチツール。大きさは手の小指ほどで、重量はたったの22gです。

まったく同じサイズの「クラシックSD」というタイプを5つほど所有しているのですが、搭載されている「ナイフ」や「ヤスリ」は、ほとんど使用する機会がありませんでした。小さなナイフでできることは、大抵ハサミで代用できてしまうんです。なので、ジェットセッターの、必要なものだけが揃ったコンパクトさが大変気に入っています。

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ジェットセッターに搭載されている機能は、「栓抜き / プラスドライバー(フィリップス型)0/1(磁石付き) / ワイヤーストリッパー / ピンセット / ハサミ / キーリング / つまようじ」の7種類。特に、ドライバー、栓抜き、ピンセットの3つは使用頻度が高くとても重宝しています。

たとえば、小型ドライバーは緩んだメガネやサングラスのネジを締めるのに、栓抜きは旅先で買ったご当地ビールなどを開栓したいときに、持っててよかったと思えるツール。どのツールも、小さくても使いやすいようにデザインされています。

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マルチツールで有名なスイスのメーカー、VICTORINOXはたくさん種類がありますが、ブレードレスなのはこのジェットセッターのみ。小型といえどもナイフは、危険視されやすいアイテムなこともあり、外に持ち出すのはほとんどブレードレスのジェットセッターになりました。

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VICTORINOXのマルチツールは小指サイズ。“ナイフなし”が便利なんです