by ご主人様にんにく臭いです!

ハッカーが何かしらの機関を攻撃する時は、データを盗むことが目的だったり、データを人質に身代金を要求したりするケースが多く見られます。しかし、アメリカ最大級の原子力研究所であるアイダホ国立研究所(INL)を狙ったSiegedSecというハッカーグループは、盗み出したデータと引き換えに前代未聞の要求をしています。

Self-proclaimed 'gay furry hackers' breach nuclear lab

https://www.engadget.com/self-proclaimed-gay-furry-hackers-breach-nuclear-lab-152034192.html

“Gay furry hackers” breach a US nuclear lab and they have demands - Dexerto

https://www.dexerto.com/entertainment/gay-furry-hackers-breach-a-us-nuclear-lab-and-they-have-demands-2400782/



INLの広報担当者は2023年11月末ごろ「研究所外の連邦政府認定システムでサイバーセキュリティデータ漏えいが発生したと判断しました。このシステムはINLのクラウド人事サービスをサポートしています。INLは従業員のデータを保護するために直ちに措置を講じました」と、データ侵害の被害に遭ったことを認めるとともに対応方法について声明で述べました。

INLの発表を受けてハッカーグループのSiegedSecは、攻撃を実施したことを認め、社会保障番号や自宅住所などの従業員の機密データにアクセスしたと主張しました。SiegedSecは攻撃を認めた投稿の中で、「我々はINLと取引するつもりです」と書いています。





SiegedSecは「ゲイ・ファーリー・ハッカー」を自称しており、このうち「ファーリー(furry)」とは「毛皮で覆われた」という意味があり、擬人化された動物を愛好する「ファーリー・ファンダム」というサブカルチャー文化を指しています。日本では、近い文化もしくは性的愛好にケモナーという用語があります。

そんな「ゲイでケモナーのハッカー」と自称するSiegedSecは、INLから盗んだ従業員の機密データを非公開にすることと引き換えに、「INLが『ネコ娘』の創作を研究する」ことを要求しました。



by 勇者で社畜の兼業ライフ

なぜSiegedSecがINLを標的としたのか、なぜハッキングした上で「ネコ娘の創作促進」を要求したのかと尋ねるユーザーに対し、SiegedSecは「我々はネコであり、『なぜそうしたのか』といった複雑なことは気にしません。INLは特定の理由によって標的になったわけではありません」と回答しています。





大規模なハッキングをしながら「ネコ娘創作」を求めるSiegedSecの正体について、投資家でCIAとのつながりもあるトニー・ゼルガ氏は「SiegedSecはロシアのウクライナ侵攻のわずか数日前に現れ、活動の多くをNATOに関連するターゲットに集中させています。すなわち、彼らはネコ娘の促進などを要求していますが、本来の目的はNATOに損害を与えることであり、アメリカを攻撃する親ロシアのグループです」と指摘する投稿をしました。しかし、SiegedSecはロシア関連であることを繰り返し否定しており、ゼルガ氏の投稿に対しても「ゼルガ氏らは、SiegedSecがロシアの国家資金による攻撃者であるという根拠のない虚偽の主張を広めています。我々は彼らに挑戦します。彼らが、我々がロシア人であることを示す証拠を見つけて来てくれたら、我々はそれを公に共有しましょう。(それができないなら)必ず彼らに恥をかかせてやります」と強く否定するコメントをしています。