この記事をまとめると

■日本型ライドシェアが解禁されたのでどれくらい稼げるか計算してみた

お小遣い稼ぎにちょうどいいくらいの金額なら稼ぐことはできそう

■時間の上限や時間帯の制限があるためガッツリ稼ぐことはできない

日本型ライドシェアの時給はだいたい1800円〜

 日本型ライドシェアが解禁され、副業でライドシェアドライバーを始めてみようかと考えている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、実際の求人情報をベースに、どのくらい稼げるのか計算してみました。

ライドシェアの解禁に伴い求人も始まっている

 日本型ライドシェアが解禁され、ライドシェアドライバーの求人も見かけるようになりました。募集要項を見ると、「副業OK」や「短時間勤務」、「スキマ時間で稼げる」や「無理なく稼げる」など、魅力的な文字が並んでいます。確かにそのとおりではありますが、多くの人が気になるのは”どのくらい稼げるのか”ということではないでしょうか。

 大手タクシー会社の求人を見ると、「時給1400円+業務歩合+手当」となっています。そのほかのタクシー会社の求人を見てみると、「時給1400円+手当」や「時給1300円+インセンティブ」などでした。

 つまり、ライドシェアドライバーは、クルマに乗っていると最低限の時給が発生し、その他の手当や歩合などによってプラスアルファで稼げるという、タクシーに似たシステムの給与体系となっています。

募集要項をともに計算してみた

 では、実際の募集要項(東京都の場合)をもとに、いくら稼げるのか計算してみましょう。給与は、先述した通り「時給1400円+業務歩合+手当」となるため、最低時給は1800円程度(手当込み)となります。

 勤務時間は、平日7:00〜11:00(4時間)、金曜16:00〜20:00(4時間)、金曜24:00〜28:00(4時間)、土日10:00〜14:00(4時間)から選ぶことができます。

 ただし、東京都の場合、東京ハイヤー・タクシー協会のガイドラインに従い、1週間あたりの労働時間に制限があるため注意しなければなりません。もし、会社員が副業でライドシェアドライバーを始めた場合、ほかの企業(いわゆる本業)との兼ね合いにより、週によって乗務できないときもあるでしょう。

 では、副業としてライドシェアドライバーを始めてみようと考えている人が、週に2日、4時間ずつ乗務した場合を想定して給与を計算してみましょう。

 【給与シミュレーション】

・1カ月(4週間:週2日/各4時間)あたりの給与:5万7600円

 (内訳)
1週間あたりの給与:1万4400円(1800円×4時間×2日)
4週間乗務した場合:5万7600円(1万4400円×4週間)

 上記の計算はあくまでも最低時給(時給1800円)で計算した場合です。この5万7600円に加え歩合が入ってくるため、実際は週2日乗務(1日4時間すつ)で、もう少し稼げるでしょう。

お小遣い稼ぎにはいいのかもしれない

 募集要項をもとに、副業として無理なくライドシェアドライバーをしたときの給与を計算してみると、お小遣い稼ぎにはちょうどいいのではないかと思える金額になりました。ただ、乗務できる時間の上限や時間帯の制限があるため、ガッツリ稼ぐのは難しいでしょう。