Googleが2024年5月15日、2024年後半リリース予定のスマートウォッチ向けOS「Wear OS 5」の開発者向けプレビューを公開しました。

Android Developers Blog: What’s new in Wear OS - I/O '24

https://android-developers.googleblog.com/2024/05/whats-new-in-wear-os-io-24.html



Android Developers Blog: Latest updates for watch faces on Wear OS

https://android-developers.googleblog.com/2024/05/latest-updates-for-watch-faces-wear-os.html

Wear OS 5 will triple down on battery life - The Verge

https://www.theverge.com/2024/5/15/24156161/wear-os-5-google-io-smartwatch

Google's Bringing Key Changes to Wear OS - Phandroid

https://phandroid.com/2024/05/15/googles-bringing-key-changes-to-wear-os/

Android 14をベースに開発されたWear OS 5についてGoogleは「バッテリー駆動時間の延長に焦点を当てました」とアピールしており、実際にスマートウォッチを装着、マラソンモードに設定して走った場合、Wear OS 5の消費電力はWear OS 4よりも最大20%少なくなるとされています。

またWear OS 5では文字盤作成フォーマット「Watch Face Format」に「Flavor」と呼ばれる新機能が追加されます。これにより、開発者が文字盤の作成の際に最も便利な組み合わせを構成できるようになるほか、ユーザーは文字盤に掲載したい情報を簡単に視覚化して選択することが可能です。



Watch Face Formatにはさらに、目標の進捗状況などを表示する機能が追加されます。



文字盤上にその日1日の天気について表示する機能もWear OS 5で導入予定です。



加えて、Wear OS 5ではサードパーティー製のアプリがバックグラウンドで実行されている間でもデータを取得することができるようになります。このほか、30日を超える履歴データを取得することもできます。また、フィットネス機能に関してWear OS 5では、接地時間や歩幅、垂直振動、垂直比など、より高度なランニング指標のサポートが追加されています。

さらに、大型ディスプレイ搭載のスマートウォッチ向けに、Googleはアダプティブレイアウトとコンポーネントに関する既存のライブラリを更新したほか、さまざまなディスプレイサイズに対応したレスポンシブUIの設計に関する新たなガイドラインをリリースしました。

バッテリー駆動時間の向上やさまざまな機能追加に伴ってWear OSのユーザー数は上昇傾向にあります。海外メディアのThe Vergeは、2023年にWear OSのユーザーベースは160を超える国と地域で40%という驚異的な成長を遂げたことを報告しています。

なお、The VergeはWear OS 5の正式リリース時期について「最初は2024年秋以降発表予定のSamsungのGalaxy Watchの新モデルとPixel Watch 3、その後サードパーティー製または古いスマートウォッチにWear OS 5はリリースされるでしょう」と述べています。