『FUJI ROCK FESTIVAL』

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7月26日(金)、27日(土)、28日(日)に開催される『FUJI ROCK FESTIVAL '24』(以下、フジロック)。新潟県湯沢町苗場スキー場での開催25周年を迎える今年、新たなキャンプサイトがオープンするというビッグニュースが飛び込んできた。

『フジロック』では開催期間中、参加する大半の人がキャンプをしながら過ごしている。主催者によるとテントの数は数千にも及ぶ。“フジロック百景”があるとするなら、緑豊かな山中に広がるキャンプサイト一面に、色とりどりのテントが立ち並ぶ様はその代表格と言える圧巻の景色であり、フジロック風物詩のひとつでもある。そこでは音楽を楽しむのと同時に、大自然の中での束の間のアウトドアライフを過ごす、ファミリーや友だちで構成されたグループから近年人気急上昇のソロキャンパーまで様々な人で賑わっている。

新エリアが加わり、選択肢がさらに増えた『フジロック』のキャンプを、どのエリアで、どのプランを利用するのが自分にとってのベストチョイスとなるのかをじっくり考えるのもまた楽しい時間だ。まずはどんなエリアがあるのかをみていこう。

<フジロック・キャンプサイトの特徴>

『フジロック』のキャンプサイトは全部で4つ。通常のキャンプサイト、PYRAMID GARDEN(ピラミッドガーデン)、MOON CARAVAN(ムーンキャラバン)、そして新たに加わったCAMP VILLAGE(キャンプヴィレッジ)がある。どのサイトも特色があり、目的別に分かれている。


■通常のキャンプサイト

キャンプサイト 撮影=Sotarou Shimizu

4つあるキャンプサイトの中で最も主要ステージに近くて広大なエリア。ここではテントやシュラフなどの必要なツールを自分で全部持ち込んで過ごす分、費用は最もリーズナブルだ。斜面もあり、選ぶサイトによって難易度は変わる。前夜祭が開かれる木曜昼12時のゲートオープンと同時に立地の良いフラットな場所から埋まっていくが、頑張って荷物を運んで上部や奥地に行けば平地も見つかる。レディースサイトは水道、トイレ、シャワーに近い便利な場所にあるほか、キャンプよろず相談所も近くにあるので、初心者も安心。


■オフィシャルツアーバス利用者専用キャンプサイト「PYRAMID GARDEN」

PYRAMID GARDEN 撮影=宇宙大使☆スター

オフィシャルツアーバス利用者専用のエリア。バス乗降場から徒歩1分に位置し、宅配便で事前に送っておいた荷物の受け取りもスムーズで楽。自分のテントを張って過ごせる他、設置や撤去をせずに過ごせる「レンタルテントプラン」も利用できる。夜遅くまで「PYRAMID GARDEN」ステージから音が聴こえてくる。車のない人やオフィシャルツアーバスを利用できる人、平地でキャンプを楽しみたい人、荷物を極力運びたくない人、子連れキャンパー向きのサイト。

PYRAMID GARDEN 撮影=SPICE編集部


■犬と過ごせるオートキャンプ施設「MOON CARAVAN」
「MOON CARAVAN」は4泊オートキャンプ専用エリア。車両を駐車してキャンプができるので荷物運搬が不要。「PYRAMID GARDEN」エリア奥に位置し、会場から離れているので静かに過ごせる。オートキャンパー、子連れキャンパー、犬と参加する人、手軽にキャンプを楽しみたい人向きのサイト。


■2024年オープンの新エリア「CAMP VILLAGE」

会場内ホスピタリティエリア「ORANGE CAFE」に隣接するレンタルテント/キャンピングカーエリア。サッカー場を使用するので平坦な地面にテントが張られている。設営や撤去が不要なテントやキャンピングカーで過ごせる3タイプのレンタルキャンププランが利用できるほか、「ORANGE CAFE」で食事も購入できるので便利。手ぶらで音楽とキャンプを楽しみたい人、子連れファミリー向きのサイト。


<気になる新エリア「CAMP VILLAGE」の選べる3プラン>

『フジロック』が誇る“大自然に囲まれて音を楽しむ”という醍醐味を、最も手軽に可能とするのが新しいキャンプサイト「CAMP VILLAGE」最大の魅力だ。ここでは次の3つのプランからお好みのキャンプスタイルを選ぶことができる。

プラン1:キャンピングカー(エアコンやミニ冷蔵庫なども完備)
プラン2:デラックスキャンプ(最大4名まで宿泊可能なテント、タープ設置)
プラン3:シンプルキャンプ(最大2名まで宿泊可能なテント)

設置、撤去が不要なテントスタイルでは、コット(ベッドの役割を担う道具)などのキャンプに必要なアイテムが用意されているので手ぶらキャンプが可能に。さらには憧れのキャンピングカーライフも体験できてしまうというのだから驚きだ。フェス期間中、たとえ灼熱の太陽や急な大雨にあったとしても休める場所があること、さらにそれがエアコンのあるソリッドな快適空間であるなら、より大きな安心へとつながるはず。特に小さな子ども連れの人や、キャンプが初めての人に向いているプランなので検討してみてはいかがだろうか。

デラックスキャンプ

デラックスキャンプ

シンプルキャンプ

そんな「CAMP VILLAGE」でのレンタルテントプランは4月5日から販売開始された。それぞれ限定数なので、お求めはお早めに。

また『フジロック』でのキャンプに限らないが、入山前には必ずお天気チェックをして備えを万全にしてから出発してほしい。そして万が一、台風や荒天になった時に耐えられるテントなどの良い道具を使おう。また、利用するキャンプサイトに必要なチケットはそれぞれ事前に確保しよう。それから、キャンプサイトによっては入退出できない時間帯もあったりする。せっかくのフェス時間、「こんなはずじゃなかった」なんて悲しいことにならぬようにチケット購入前にはオフィシャルサイトをくまなく読んで、準備を万端にして『フジロック』を存分に楽しもう!

文=早乙女 ‘dorami’ ゆうこ