ホンダ「新型ミニバン」! 斬新「対面シート」&窓なしテールの「次期型オデッセイ」!? “超開放空間”実現の「スペースハブ」実現性は?
ホンダ「スペースハブ」の実現性は?
ホンダは、2024年1月にアメリカで開催された世界最大級のIT見本市となるCESにおいて、次世代の新たなグローバルEV「0シリーズ」を発表しました。
ホンダの伝統となるMM思想(人のためのスペースを最大に、メカニズムのスペースを最小に)をベースに、「THIN(薄い)」「LIGHT(軽い)」「WISE(賢い)」をキーワードにして生まれました。
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お披露目されたのはセダンの新型「SALOON(サルーン)」と、ミニバンの新型「SPACE-HUB(スペースハブ)」の2台。2026年の北米の発売を皮切りに、日本、アジア、欧州、アフリカ・中東、南米とグローバルへの展開を予定しています。
ただし、セダンであるSALOONは量産が決まっているけれど、ミニバンのSPACE-HUBは未定とか。
とはいえ、SPACE-HUBは、背の低いミニバン、つまり「オデッセイ」を彷彿とさせるモデルです。
北米や欧州ではミニバンの人気が低いものの、日本やアジア、アセアンでは一定の人気がありますから、グローバルモデルとしてなら、ミニバンであるSPACE-HUBの可能性があるのではないでしょうか。
そんなSPACE-HUBは、どんなクルマなのでしょうか。コンセプトカーからわかるところをピックアップしてみましょう。
SPACE-HUBのコンセプトは「人々の暮らしの拡張」です。「ユーザーの創造性を刺激し、暮らしの可能性を広げるモビリティ。ユーザーの“やりたい”に即座に答える自由な空間は、人と人、人と社会をつなぐハブとなり、共感や共鳴を生み出します」とCESでは説明されていました。
ミニバンだけど、MM思想なので、背はそれほど高くないように見えます。また、シートは3列ですが、コンセプトカーは2列目が後ろ向きになっていました。
ルーフは2列目の上までガラス。3列目以降は室内天井にディスプレイがあり、そこに屋外の風景を表示します。
まるで全面ガラス張りのような解放感を実現しているのです。さらに自動運転が可能で、自動運転中はステアリングが収納できるようになっていました。
2020年代後半に次世代の運転支援システムが導入されるという説明もありました。その内容は、自動運転領域の拡大であり、一般公道でのハンズオフも可能と言います。
技術的には、EV専用プラットフォーム、ソフトウェアプラットフォーム(ビークルOS)を組み合わせた、専用のE&Eアーキテクチャを使っているのが特徴となります。
そして、何よりも大きな特徴は、その斬新なデザインです。シンプルでありながらも、独創的であるというのが0シリーズの共通の特徴です。
大胆なプロポーションとデザインの中に、ホンダの最先端の技術をぎゅっと詰め込んでいるのが、2台のコンセプトカーを見るだけで伝わってきます。
ちなみに、今回、紹介されたのはセダンのSALOONとミニバンのSPACE-HUBの2台だけでしたが、原点や始点をイメージするような名称の“0”シリーズと呼ぶだけに、他にも数多くのモデルが発売されるようです。そうやって0シリーズが増えていけば、当然、「ミニバンが欲しい」というニーズも生まれてくることでしょう。
そのときになってようやくSPACE-HUBの出番がやってきます。
つまり、先に導入されるSALOONの売れ行きが重要なポイントとなるということ。先行するSALOONが売れれば、SPACE-HUBの登場の可能性が高まるというわけです。まずは2026年に登場する「0シリーズ」の先頭バッターに期待しましょう。