劇中、女優のパク・ジョンジャが依頼人の叔母役として出演する。チェ・ミンシクは「パク・ジョンジャさんが快く出演を決めてくださって、共演することができました。釜山(プサン)の機張(キジャン)で撮影した時、久しぶりに食事もしました。本当に嬉しかったです。今作のチームの雰囲気が和気あいあいとしていてとても良かったです」と当時を回想した。

最後にチェ・ミンシクは“民俗信仰”というテーマについて、自身の深い見解を述べた。彼は「シャーマニズムというものが、タブー視される雰囲気があります。ですが、宗教に何の罪があるのでしょうか。別の目的で用いられるのが問題であり、シャーマニズムというものは、例えば孫が軍隊に行けば、お婆さんが井華水(早朝に汲んだ井戸の水)を汲んで祈りを捧げる、そのお婆さんの心ではないでしょうか?」と明かした。

続けて「映画を観ると、『狐が虎の腰を切った』というセリフが出てきます。信じようが信じまいが、今作では韓半島の機運を断ち切っていたものを引き抜き、その傷を癒す、 今作が持っている情緒はそういったものです。土地を大切に思うような、そんなものです。このようにチャン・ジェヒョン監督は、一見オカルトのような要素を持っているようですが、内在している彼の温かい価値観がとても気に入りました」と告白した。

さらに、今作の真の意味について「この映画はホラー映画や幽霊映画というより、自然と人間に関する温かさを描いた映画です。悪いものを追い払おうとする、そのような心です」と述べた。