「美ら海水族館」直結のバイパス道路が実現へ!? 名護東道路「本部延伸」いよいよ概略ルート決定へ 那覇から”信号ゼロ”アクセス図る

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大渋滞の名護市内を完全スルー

 内閣府 沖縄総合事務局は2024年度予算と主要事業を発表。そのなかで、新たに概略ルートを検討する構想路線として、「名護東道路」の本部町方面への延伸が追加されています。
 
 開通すればどう便利になるのでしょうか。

2021年に全通した名護東道路。沖縄道と一体となっている(画像:内閣府)

 名護東道路は、沖縄自動車道の延長線として、名護市内を北側にバイパスする道路です。

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 沖縄本島で西へ大きく突き出た形の本部半島には、「美ら海水族館」や瀬底島、今帰仁(なきじん)の海岸など、観光スポットが多数あります。

 しかしその入口に名護市中心部があるため、交通集中で観光シーズンを中心に大渋滞となっており、移動の時間が読めないという課題がありました。また、フェリーが発着し流通港湾でもある本部港へのアクセス道路も要望されていました。

 そこで、沖縄道の終点からさらにバイパスを延長し、トンネルで裏山を一気に抜けるのが名護東道路です。2021年に全通し、那覇方面から信号ゼロで、名護市のさらに先まで行けるようになりました。

 今回は、さらに半島内陸部を突っ切って奥まで延伸し、本部町へ直結するべく、まずは「計画段階評価」で概略ルートを決定していくことになりました。

 本部町まで延伸すれば、いよいよ「那覇〜美ら海水族館」が文字どおり直結することになります。名護市民としても、日常生活で道路を使いたい場合に大渋滞で支障をきたすなどの悩みが緩和される期待があります。

 これまでは、2021年策定の「新広域道路交通計画」で調査路線に指定されたあと、水面下で調査等がおこなわれていました。それが2024年度の予算発表で、いよいよ名護東道路の延伸の「計画段階評価」について明記されることとなりました。

 概略ルートが決まれば、それをもとに都市計画決定と環境アセスメントの手続きをおこない、完了すればいよいよ事業化を待つ段階となります。