ダイハツ、国内の全完成車工場を再稼働へ 軽スポーツカー「コペン」と軽SUV「タフト」生産再開

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全てのダイハツの国内完成車工場が稼働再開へ

 ダイハツは2024年4月11日、軽SUV「タフト」およびダイハツ・トヨタで販売される軽オープンスポーツカー「コペン」について、道路運送車両法の基準適合が確認されたとして生産を再開すると発表しました。

軽オープンスポーツカー「コペン」

 ダイハツの認証不正問題は、2023年12月20日に第三者委員会の調査報告書を受けて、国土交通省に報告されていました。

【画像】これが生産再開する「コペン」と「タフト」です(35枚)

 その後、報告書内容の事実確認のため国土交通省による立入検査などによるを実施し、事実関係の確認を行った結果、46車種において不正行為が行われていたことが判明。

 そこでダイハツは、46車種のうち開発中の1車種を除く45車種について、道路運送車両法の基準適合性に関する確認試験などの技術的な検証を速やかに行い、道路運送車両法への基準適合が確認された車種から順次公表と生産・出荷再開を進めていました。

 今回の発表は、2024年3月29日に行われた国土交通省による立会試験の結果、タフトとコペン両車種が基準に適合していると確認されたことから、タフトを生産するダイハツ九州 株式会社大分(中津)工場とコペンを生産する本社(池田)工場 コペンファクトリーの稼働を再開させるというもの。

 稼働再開時期は、ダイハツ九州株式会社大分工場が5月6日から、本社工場コペンファクトリーは5月7日からを予定しています。

 この決定により、一連の不正問題から稼働停止を余儀なくされていた全てのダイハツの国内完成車工場が稼働再開することとなります。

 ダイハツは今回の発表にあわせて、以下のコメントを発表しています。

「当該車種をご愛顧いただき、長らくお待ちいただいております多くのお客様、ならびに仕入先・販売会社など関係する皆様に多大なるご心配、ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。

 引き続き、国土交通省からの指示のもと、認証当局立会試験などの必要な対応を行うとともに、国土交通省から出荷停止を解除いただいた車種については、準備ができ次第、順次生産・出荷を再開してまいります。安全・品質を最優先とすることを再徹底した上で、お客様に一日でも早くお届けできるよう、努めてまいります」