超高倍率の巨人マスコットガール「ヴィーナス」オーディションに密着 審査ポイントは「キラキラした瞬間に惹かれます」
プロ野球チア・オーディション密着取材
読売ジャイアンツ・VENUS 前編(全2回)
2024年もプロ野球開幕の足音が聞こえてきた。球春到来に向け、選手だけでなく球場のエンターテイメントを盛り上げる球団もまた、その準備に慌ただしくなってくる時期だろう。
そんななか、読売ジャイアンツの公式マスコットガール「VENUS(ヴィーナス)」も新メンバー13名を迎えて始動している。スポルティーバでは、昨年11月下旬に行なわれたヴィーナス新メンバーオーディションの最終審査を密着取材。その様子をお届けする。
昨年11月に行なわれた「ヴィーナス」2024年新メンバーを決めるオーディション
1994年に誕生し、プロ野球のチアガールでもっとも長い歴史を持つヴィーナスの新メンバーオーディションは毎年10名前後の合格者に対し、500名以上の応募が殺到する。
オーディションでは、ダンスや特技を披露
【キラキラした瞬間に惹かれる】
狭き門のヴィーナスに、求められる人材とは。オーディションで審査員を務める読売巨人軍ブランドコミュニケーション部の吉野逸人さんはこう話す。
「もちろん一定以上のダンススキルを求めますが、ヴィーナスは他球団のチアと比べて、踊るだけではなく、東京ドームの見学ツアーをやったり活動範囲が広いので、それぞれの特技や武器も含めて総合的に判断しています。ただ、ダンス審査や特技審査、面談のなかで一瞬でも我々の心をガッとつかむようなポイント、キラキラした瞬間があるような方には審査員としても惹かれます」
審査員を務めた読売巨人軍ブランドコミュニケーション部の吉野逸人さん
続いて、ダンスディレクターの関根直美さんが着目する審査ポイントを語る。
「ドームという大きなグラウンドでパフォーマンスをするので、ステージとはまた違った見せ方が必要になります。マスコットガールなので、ダンススキルだけでなく、表現力やコミュニケーション力があって誰からも親しみやすく、愛されて、かつ健康的で女性らしく、さわやかで......といろいろ求めます(笑)。女性として、人としての魅力もすごく大事です」
同じくダンスディレクターの堀内沙恵さんは「ダンスはみなさんそれぞれでやってきたジャンルが違うので、それぞれ個性を出してもらうのもひとつの審査ポイントにはしています」と語る。
特技審査では、多様なジャンルでアピールしていた
書道を披露する参加者も
今回のヴィーナスのオーディションでは、書類選考の一次審査、ダンスと面接を行なう二次審査を経て、ダンスと面接に、特技披露やグループワークなども加えた最終審査へ進む。この最後の関門に残ったのは応募総数556名のうち49名。4、5名に分けられたグループごとに順に審査をしていくため、選考は一日がかりだ。
午前11時に始まった最終審査は17時過ぎに終了。審議では、ホワイトボードに貼り出された参加者の応募用紙を見ながら話し合いが進む。
オーディション後に話し合いを重ねる審査員たち
時間をかけたシビアな選考のあと、ついにオーディションを勝ち抜いた新人13名、経験者9名の合計22名が決定した。今回のオーディションを吉野さんはこう総括する。
「これまでに何度もヴィーナスのオーディションに参加していますが、率直にレベルが高かったと感じています。今回は課題曲の振り付けを3日前に受験生に伝えて覚えてきてもらう形式を初めて試みましたが、みなさんしっかり練習してきてくれたなと感じますし、二次審査から最終審査までわずか10日という期間のなかで、ダンスや雰囲気づくりの成長が見られたのもすごくよかったと思います。
2024シーズンはジャイアンツ90周年、ヴィーナス30周年というメモリアルイヤーで、記念プロジェクトの開催も発表されています。一緒に盛り上げてくれるメンバーを迎え入れることを楽しみにしています」
審査員も太鼓判を押す新生ヴィーナスのグラウンド内外での活躍が、今から楽しみだ。
後編<バナナアートや腕相撲、マジックで猛アピール! 巨人マスコットガール「ヴィーナス」のオーディションで個性を発揮した女性たち>を読む
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