布団をふわふわに乾燥させる裏技を紹介します。室内で行うので、雨の日でも問題なし。ベランダまで運ぶ手間も不要です。花粉症の人はぜひお試しあれ。教えてくれたのは、元小学校家庭科教諭で、家事に関する著作もあるブロガー・よしママさんです。

花粉や雨でも布団をフワフワに乾燥させる方法

布団は一年中毎日使うものなので、できるだけ気持ちのよい状態を保ちたいですよね。布団と言えば天日干しというイメージがありますが、じつはもっと簡単に布団を乾燥させる方法があります。説明書には載っておらずあまり知られていない、乾燥機をかけたあとのちょっとしたコツを紹介します。

【写真】ジメジメしがちな除湿シート

布団乾燥が必要な理由

人は寝ている間に約コップ1杯分の汗をかくといわれています。また、床と布団の温度差で結露が出やすく、布団がその湿気を吸うのもジメジメの原因に。

湿気をそのままにしておくとダニが増殖する原因となり、布団のカビや布団と接する床材の傷みにもつながります。そのため、布団は定期的に乾燥させてカビの発生を予防することが重要です。

布団乾燥機をかけてもすぐにジメジメする理由

布団を乾燥させる方法として、天日干しや室内での布団乾燥機の使用が挙げられます。布団乾燥機は重たい布団を上げ下げする必要がなく、手軽に使えて便利なアイテムです。ただ、普通に使用していると、せっかく逃げた湿気をフワフワの布団がすぐに吸ってしまったり、部屋じゅうが湿気だらけになってしまったりすることも。そうならないためにも、ひと工夫する必要があります。

大切なのは、一度布団から逃した湿気を取り除くこと。また、布団の下に敷いているマットレスなどの除湿も必要になります。そうすることで湿気が完全に取り除かれ、布団に湿気が戻ることを防げます。

雨や雪の日、これからくる花粉シーズンにも使えるワザなので、ぜひ試してみてほしいです。

おすすめの布団乾燥のやり方

効果的な布団乾燥のやり方をご紹介します。

(1)布団乾燥機をかける

除湿したい布団とかけ布団を用意する。敷きパッドなど不要なものを取り除き、布団に熱風が行き渡りやすくします。

今回、かけ布団は羽毛布団を使用しています。

布団乾燥機を設置して、乾燥させます。

乾燥前の部屋の湿度は、54%でした。

(2)布団を上げる

布団乾燥機を使用したあとの湿度は75%ほど。布団の下は80%近くまで上がる日もありました。部屋の中は乾燥前から約20%も湿度がアップし、ムッとしています。

次に、布団を上げて布団の裏に溜まった湿気を逃します。フローリングはベタベタし、除湿シートやマットレスも湿気を吸っているので、しっかり乾かせるようにします。

風が当たる面積が多くなるようにして干します。ベッドの場合もマットレスの裏に湿気がたまりやすいので、湿気が逃げやすいよう裏返したり立てかけたりします。

(3)除湿をする

外気が乾燥していて換気できるのであれば、窓をあけて室内の換気をします。花粉や雨や雪などで喚起できない場合は、室内で除湿します。

その際、除湿器や衣類乾燥除湿器を使うのがおすすめです(エアコンのドライ機能も使えます)。サーキュレーターを併用するとさらに効率が上がります。

実際にやってみると、30分で67%に下がり、1時間も除湿すると65%になりました。

湿気でムッとしていた部屋もすっきりして、湿っていた床もサラサラになりました。必要な場合は、さらに長めに除湿してください。

布団乾燥機をかけるとき、布団だけ乾燥させて、除湿シートやマットレスなどの湿気を逃し忘れがちです。除湿器や衣類乾燥除湿器も使用すれば、短時間で除湿でき湿気もどりを防げます。布団のフワフワを長もちさせるためにも、このひと手間をぜひ試してみてください。