こんな街ナカで温泉気分に浸れちゃう! そんなちょっとサプライズ感のある温泉ホテルを東京から2つ、京都から1つご紹介。おもてなし感がいっぱい、1日の始まりをご機嫌にしてくれる朝食もあります。遠出はできないけれど、湯につかってゆっくりしたいとき人にはぴったりのお宿。レポートしてくれたのは、旅行ジャーナリストの小野アムスデン道子さんです。

今回紹介したホテルからは取材協力をしていただきました

新宿で楽しむ露天風呂と発酵食品たっぷりの和朝食

最寄りの東京メトロ新宿御苑前駅から歩いて約7分の街中にある「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」。切妻屋根の建物の数寄屋門をくぐって中に入ると、庭園や手水鉢などが配されており、和の世界に引き込まれます。広々したロビーには、松など四季の和の香りがほのかに漂い、静かな音楽が流れています。

客室は靴を脱いで上がるスタイル。眠るのはベッドでも、畳敷きならくつろげていいですね。新宿の街がのぞく横長の窓は、雪見窓にインスピレーションを得ていて、落ち着きます。重箱のように見えるアメニティボックスには、東京狭山茶やおもてなしのお菓子が入っています。

最上階には、内湯と箱根の芦ノ湖温泉源泉から運び湯をした露天風呂も楽しめる大浴場が。夜には西新宿の夜景が広がります。午後には、湯上りにアイスキャンデーも。

和食レストラン「夏下冬上(かかとうじょう)」の朝食は、東京野菜を取り入れたサラダや発酵食品をふんだんに使った和定食(2200円)。ドリンクバーもあります。焼きたての魚や卵焼き、天ぷら、自家製豆腐などヘルシーな味わいで、朝から充実した時間が過ごせます。

銀座の天然黒湯温泉とサウナ。和洋充実のバイキング朝食も

「天然温泉 七宝の湯 ドーミーインPREMIUM銀座」は、 東京メトロ日比谷線、都営浅草線東銀座駅から歩いて約4分。本当に真っ黒でまろやかな黒湯は、千葉県匝瑳(そうさ)市からの運び湯。つかっていると、ここが銀座であることを忘れてしまいます。

高温ドライサウナや水風呂もあって、湯上りには時間帯によってアイスや乳酸菌飲料のサービスがあります。夜には無料で夜鳴きそばも楽しめます。

客室のベッドは米国サータ社製で、心地よく眠ることができます。12階のみ畳敷きの和風フロアになっていて、エレベーターを降りてすぐに靴を脱いでくつろげるのもうれしい。

朝食は、和洋バイキングで小鉢やできたての卵料理などがずらり。ご当地逸品料理として季節の海鮮玉手箱もあり、海鮮丼にして楽しめるほど充実しています。

京都の天然自家源泉。ルーフトップバーや玉手箱朝食も

天然自家源泉をくみ上げたホテル「四条河原町温泉 空庭テラス京都」は、阪急京都線京都河原町からは約1分、京阪本線祇園四条駅からは歩いて約4分という京都の街ナカにあります。同じ建物には、ラグジュアリーな「四条河原町温泉  空庭テラス別邸」も入っています。

東山の山並みが目の前に広がる天空露天風呂「八坂の湯」と、落ち着いた和空間の「庭の湯」が朝夕男女入れ替えで楽しめます。湯上り処にはソフトドリンク、アイスキャンデーやシューアイスも。

落ち着いた和モダンのお部屋でくつろげる上に、絶景のルーフトップ・ラウンジ「空庭テラス」では、ウェルカムワンドリンクサービスや足湯もあって贅沢な時間が過ごせます。

朝食は、色とりどりの京野菜、季節の食材をおだしで味つけした、おいしさいっぱいの懐石弁当「古都の玉手箱」(要予約3000円)を客室や空庭テラスで楽しめます。