「花を廃棄する問題を知らないことが一番の問題」綺麗なまま捨てられる花、“もったいない”で新たな価値

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2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、廃棄されるはずだった花を使ってキャンドル作りをしている安永かおりさん(日本サステナブルフラワー協会代表理事)。

安永さん:「これからヒルトン東京お台場で使われたお花を使ってキャンドルづくりのワークショップを行います。みなさん、可愛いキャンドルを作りましょう」

花屋で売れ残った切り花や結婚式場で使用されたブーケなど、役目を終えた花はまだ美しく咲き誇っているのに毎日当たり前のように捨てられている。

そんな「廃棄花」を減らすために尽力しているのが安永さん。

廃棄予定だった約20本の花を使用して、色合わせが華やかなキャンドルが1つ作られる。

もともと結婚式に携わる仕事していた安永さんがこの取り組みをはじめたのは、職場でのこんな体験だった。

安永さん:「結婚式場で廃棄されてしまう花を仕事の合間に見かけたのがきっかけでした。最初は何となく通り過ぎていましたが、だんだん『これってもったいないな、何かに使えたりしないのかな』と思うようになって、プランナーさんに声をかけたのが最初です」

捨てられてしまう花を集めるため、最初は生花店に飛び込みでお願いするところからはじめた。今では理解が広がり、ホテルだけでなく花農家からも譲り受けている。

使用済みの花を譲っている近藤和樹さん(ヒルトン東京お台場マーケティングコミュニケーションズ)は、安永さんの取り組みについて次のように語る。

近藤さん:「(披露宴などで使用されるお花は)基本的に新郎新婦のものですので、特に持ち帰らない場合は、廃棄していた現状がありました。ホテルに入っているフローリストから(新郎新婦に)お話をさせていただいて、毎月20〜30組くらいのカップルに、ご協力いただいています」

「花を捨てないことが当たり前になってほしい」と願う安永さんが未来に叶えたい夢は?

安永さん:「花を廃棄する問題を知らないことが一番の問題だと思うので、多くに人に知ってもらうためにワークショップをしたり、私たちのキャンドルを見てもらいたいと思っています」

なお、次回2月24日(土)放送の『しあわせのたね。』では、規格外のイチゴを使って美味しいスイーツを作る人を紹介する。