アップルの完全ワイヤレスイヤホンAirPodsは人気製品であり、日常的に偽造品を見かけることも珍しくなくなっています。そんななか、中国・四川省の警察当局が、大規模な偽造AirPodsシンジケートを摘発したと報じられています。

↑AirPods

 

中国メディアGizmochinaによると、現地の警察は数百万ドルもの偽AirPodsを回収。ほか9つのニセモノ製造工場、3つの生産ライン、6つの販売所を摘発し、その額は約1億6700万元(約34億円)に上ると推定されています。

 

より細かくいえば、偽造AirPodsは6万9000台以上、未完成品は4万5千台以上、偽造工具は4つ、包装材料は5万セット以上、予備部品は1万セット以上が押収。さらに、偽AirPodsは広東省や山東省、四川省、海南省など中国全土の10以上の省や市に販売されたと判明したとのことです。ニセモノが中国国外に密輸されたかどうかは、今のところ報道されていません。

 

AirPodsが本物かどうかを見分ける方法は2つあります。1つは、外観のチェック。本物にはアップルのロゴが付いていますが、偽造品にはロゴがありません。またニセモノの表面加工は粗く、本物ほど洗練されていません。

 

もう1つの方法は、アップルの公式サイトで製品のシリアル番号を確認することです。もしもシリアル番号がなければ、偽造品の可能性があることになります。

 

実は2022年秋に配信されたiOS 16では、偽造AirPodsを検出する機能が追加されています 。が、直後に対策が突破されたとの報告もありました。

 

本物とニセモノをX線写真で見比べると、ニセモノは中味が粗雑でスカスカだと分かります。

 

ニセモノをつかまされない最良の自衛策は、アップル公式のオンラインストアか直営店で買うことかもしれません。

 

Source:Gizmochina