先日の家電・IT見本市「CES」では、AIがユーザーに代わってアプリを操作するモバイル端末「rabbit r1」が大きな注目を集めていました。199ドル(約2万9400円※)というお手ごろな価格も魅力の1つでしょう。

※1ドル=約147.9円で換算(2024年1月22日現在)

↑世界が注目するウサギマーク(画像提供/rabbit)

 

その開発・販売元のrabbit社が、生成AIを使った対話型検索エンジンのPerplexity社との提携を発表しました。r1購入者のうち先着10万名に、有料サービス「Perplexity Pro」(通常200ドル〔約3万円〕)が1年間、無料で提供されます。

 

一般的に生成AIを支えるLLM(大規模言語モデル)は過去のデータに基づいていますが、Perplexityは「知識を断ち切ることなく、最新の生きた回答」を提供するとのこと。つまりリアルタイムに収集したデータを活用するようです。

 

また、先着10万名が利用できるサブスク「Perplexity Pro」は、GPT-4など他社のAIモデルへの切り替え機能も含まれています。GPT-4を使える「ChatGPT Plus」の価格は通常、月額20ドル(約3000円)です。

 

rabbit社はX(旧Twitter)への投稿で、Perplexityが「他の主要なLLMとともに」このデバイスの裏方として働くと述べています。

 

 

rabbit r1は2.88インチのタッチ画面とスクロールホイール、360度回転式カメラを備えたデバイス。人間の行動から学ぶLAM(大規模アクションモデル)を採用し、「プッシュトゥトーク」ボタンを押しながら音声で質問したり指示を出したりすると、メッセージの送信や選曲、オンライン注文までさまざまなことをユーザーの代わりに行う、とうたわれています。

 

いまのところ本当に実用的なのか、バッテリーがどれほど持つのか不明ですが、価格が手ごろなこともあり、気軽に試すことができそうです。

 

Source: rabbit(X) 
via: The Verge