キューバ代表としてWBCにも出場したジャリエル・ロドリゲス【写真:Getty Images】

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Bジェイズと契約の右腕…中日時代の2022年は被本塁打0でタイトル獲得

 元中日のジャリエル・ロドリゲス投手が17日(日本時間18日)、ブルージェイズと4年3200万ドル(約47億4100万円)で契約合意したと海外メディアが報じた。中日最終年の2022年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した右腕は、無双投球を見せていた。

 キューバ出身の右腕は2020年から3年間中日に在籍し、通算79登板(21先発)で10勝10敗39ホールド、防御率3.03をマークした。衝撃的だったのは救援に転じた2022年で、56登板で6勝2敗39ホールド、防御率1.15でタイトルを獲得した。

 内容も圧倒的だった。54回2/3を投げて被本塁打は、なんと「0」。この年に50回以上投げて被本塁打0はロドリゲスだけだった。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAを見ても出色の数字が並ぶ。

 直球の平均速度は154.4キロでリーグトップだった。ツーシームの平均速度は、直球より速い154.5キロで12球団トップ。さらに、直球に次ぐ投球割合だったスライダー100球当たりの失点増減「wSL/C」はリーグ断トツの4.79を記録した。複数あるトップクラスの球種を操って打者を沈黙させていた。

 昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にキューバ代表として出場後、来日せずに亡命したとされていた26歳右腕。念願のメジャーの舞台でどんな投球をするか、注目される。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。