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大晦日に圧巻の強さを見せつけた井岡はエストラーダ戦を待望している(C)Getty Images

 昨年12月31日、ボクシングWBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)は、ホスベル・ペレス(ベネズエラ)とのタイトルマッチに勝利し、ベルト防衛を果たした。12回目の大晦日のリングは、試合前の公言通り、見事なKO決着で1年を締め括った。

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 当初、この日の対戦相手として交渉が行われていた、WBC王者であるファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との統一戦は条件面で折り合わず見送られた。しかし、大晦日の戦いへの強い想いでこの一戦に臨み、王者として、観るものを納得させる強さを示した。

 そして、新たな年を迎え、井岡の今後への意気込みが海外メディアを通じて伝えられている。米ボクシングサイト『BOXINGSCENE』は現地時間1月7日(日本時間8日)、井岡のコメントを紹介する特集記事を配信した。

 同メディアは昨年末の一戦について「カズト・イオカは、大晦日にタイトル戦を行うという由緒ある伝統を存続させた」と振り返りながら、「これからは、彼のレガシーをさらに増やしていくことになる」と見通している。

 また、「ベネズエラのホスベル・ペレスを7ラウンドでノックアウトした試合はイオカがWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダとの統一戦の条件が整わなかった後の代替案だった」と指摘。続けて「だからといって、統一王者の夢をあきらめたわけではない」と綴っている。

 トピックの中では、「かつてイオカは世界最高のミニマム級選手としての地位を確立していた」と同級WBC・WBA統一王者の実績などにも言及。さらに、「現在、彼の視野にはエストラーダ、IBFタイトルリストのフェルナンド・マルティネス、そしておそらく2月に空位のWBOタイトルを獲得した場合での、同郷のコウセイ・タナカとの再戦が入っているはずだ」と今後の戦いを展望した。

 交渉継続の方針とされるエストラーダ戦も含め、次戦以降への自信も漲らせている井岡。再び、統一王者の地位を目指す34歳は、すでに新たな戦いを見据えている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]