去就が注目されている鎌田。(C)Getty Images

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 鎌田大地はラツィオに加入してから、ここまで公式戦21試合出場で1得点・1アシストという成績だ。フランクフルトでの活躍があっただけに、大きな期待に応えられているとは言えないだろう。

 実際、サポーターや地元メディアの厳しい評価は増すばかりだ。契約が延長オプションつきの1年と報じられていることもあり、去就を巡る報道も後を絶たない。

 だが、加入から半年も経っていないのも事実だ。時間が必要との声も少なくない。OBの元イタリア代表DFジュゼッペ・パンカロもそのひとりだ。

 ラツィオ専門サイト『cittaceleste』で、シーズン後に鎌田がフリーで退団した場合、ラツィオにとって後悔となり得るか問われると、パンカロは「私はイエスだと思う」と答えている。

「振る舞いが理由でない限り、移籍金ゼロで手放すのは常に間違えている。こういう選手たちには、なじむために少し時間を与える必要がある。ひとりの選手を評価するのに、6か月は少ない」

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 冬の移籍市場が開いたが、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長はシーズン途中に大型補強に動くことが少ない。パンカロは「1月のマーケットは常に特殊だ。難しい。強くてコンディションが良い状態はクラブが手放さない」と話した。

「時に重要な補強が実現することもあるが、常に難しいマーケットなんだ。ラツィオは数的に足りている。カマダのケースのように、誰かが去ることがあれば、その代わりは必要だろう」

 周知のように、鎌田はラツィオでの苦戦もあってか、アジアカップの日本代表メンバーからも外れている。巻き返しが期待されるシーズン後半戦、鎌田は永遠の都ローマで戦い続けるのか。そしてその場合、周知の連係を深め、存在感を高めていくことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部