阪神戦で本塁打を放った大谷翔平【写真:荒川祐史】

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振り返る大谷の1年…“日本凱旋”で見せつけたスターの実力

 2023年はWBCの優勝に始まり、日本球界が大いに盛り上がった1年だった。その中心にいたのが大谷翔平投手で、3月にはWBCで“日本凱旋”。誰もが一挙手一投足に注目する中、強化試合出場1試合目で飛び出したのは、地面に膝を付き、片手で運んだ一発だった。米紙も「桁外れの出来事」と、衝撃を伝えた。

 3月9日、MLB選手の出場が解禁となった阪神との強化試合で、大谷は「3番・指名打者」で出場。第2打席で才木のフォークを体勢を崩されながらも完璧に捉え、バックスクリーン右に運んだ。膝をついて打球を見つめる姿は、刀を抜いた侍のよう。スローで見ても、インパクトの瞬間には左手が離れて、右手だけで捉えている。

 この一発には、米も驚きを隠せなかった。米ヤフースポーツは「オオタニがしれっと片膝をついて3ラン。現実離れしている」と驚嘆。米全国紙「USAトゥデイ」も「420フィート(約128メートル)の馬鹿げた一発をかっ飛ばすために必要なのは片膝だけだった。このスーパースターは膝を落とし、完全にボールを破壊した」と伝えた。

 打たれた才木も「いい形で追い込んだ後に片手であそこまで打ち返されてしまった」とビックリ。ファンからも「このホームランはまじで衝撃」「異次元ホームラン」と唖然とする声が上がっていた。この後のシーズンで、大谷が本塁打王に輝くのも納得できる一発だった。(Full-Count編集部)