掲載:THE FIRST TIMES

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■YOSHIの楽曲「VOICE」「COBAIN」、X JAPANの「Tears」、YOSHIKI feat. HYDEの「Red Swan」などカバーも多数披露

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XYが、初となる全世界生配信イベント『XY Streaming「INITIUM」~for &Z~』を12月29日に開催した。
暗闇のなか、ピアノの短音が鳴り出すと、そこに弦楽器が重なり、まるでシリアスな映画の始まりかのようなBGMが流れ、メンバー13人が一人ひとりステージに登場。XYメンバーを選出したオーディション番組『YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X』の課題曲「XY」から、イベントは幕を開けた。ピアノの旋律に乗せてJAYが切なく歌い上げ、そこにKARMA、HAYATOによるユニゾンでの歌唱、さらにダンスパートへと繋ぎ、会場からはスピーカーの音を掻き消すほどの歓声が上がる。

続いて、プロデューサーYOSHIKIとともに地上波初披露されたことも記憶に新しい、新曲「Spiky Fashion」の妖艶なイントロが流れると、会場のボルテージはさらに上昇。ファッションショーのモデルを模したメンバー各自のキレキレのポージングとユニゾンダンス、途中でFURUTATSUがベースからバイオリンに持ち替えての演奏と、序盤にして見せどころ満載のパフォーマンスを披露した。

MCでは生配信での視聴者を意識して、英語や韓国語を織り交ぜての自己紹介を実施。そこからステージには、KYOHEY、KAIRI、FURUTATSUの楽器隊とダンサーのKOSEIだけが残り、バンドの激しい演奏に合わせての独奏ダンスが始まる。さらに、MITCHY、P→★が加わり、ダンサー内での入れ替わりやFURUTATSUのバイオリンに合わせたMITCHYのバレリーノを取り入れたダンスで、バンドとのセッションを行った。KOSEIが「オーディション時代からやりたかった」と話していた、アメーバのように形を変えてのXYならではのパフォーマンスだ。

続いてKOSEIから「Tears」とのタイトルコールがあり、ステージが暗転すると、GAIとJAYが登場、さらにキーボードが運ばれてくる。余計な音はなく、シンプルでいて曲のよさとJAYの歌声の素晴らしさを感じることができるGAIの伴奏で、JAYがX JAPAN「Tears」を歌い終える。再度ステージが暗転し、GAI、JAYが降壇。ステージには楽器隊3人がスタンバイし、インストゥルメンタル曲の演奏を披露。ギター、ベース、ドラムと、各々の演奏を目立たせる楽曲に心が惹きつけられた。

演奏が終わると、ステージにはGAI、KARMAが登場。GAIがキーボードに着き、鍵盤を鳴らすと、どこかで聴いたことのあるピアノイントロに会場から歓声が上がる。そしてKARMAの掛け声とともに、YOSHIKI feat. HYDE「Red Swan」を演奏。ボーカリストとしてだけでなく、2曲の鍵盤を奏でたGAIの才能に脱帽だった。

KARMAからのバンドメンバー5人の紹介を挟み、2022年に急逝したもうひとりのXYメンバーYOSHIの楽曲「VOICE」のバンドカバーを披露。楽器隊3人の力強い演奏を、GAIとKARMAがツインボーカルで優しく包み込むように歌い上げる。

間髪入れず、うねるような低音のイントロから、初公開の楽曲を披露。ふたりのボーカルの掛け合いが冴えわたる横ノリなミドルナンバーを挟み、攻撃的なギターサウンドから始まる「YG」がスタートする。会場は拳を掲げ振る姿で溢れ、熱気を帯びていく。

その後、メンバー13人でのトークを挟み、和んだ空気から、KICEの「俺らのもうひとりの仲間のYOSHIの曲、歌わせてもらいます」という曲振りで「COBAIN」を披露。エフェクトがかかったKICEのハイトーンボイスとJAYを除いたダンス&ボーカル6人によるヒップホップ調のダンスで、曲の世界に観る者を引き込む。

RAIAからの曲振りで、オーディション時代の課題曲「DIAMONDS」もダンス&ボーカル8人で披露。KICEのハイトーンボイス、KANJIのローの効いた低音ボイスに、JAYとHAYATO、RAIAが彩りを加え、ステージを縦横無尽に使った激しいダンスで、会場のボルテージさらに高めてみせる。

MCでバンドメンバー5人を呼び込み、P→★から今回配信ライブを開催した旨やファンに対する想いが語られ、2024年6月29日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でのデビュー1周年となる1stワンマンライブの開催が発表された。

続いてP→★がKOSEIにこの日の感想を求めると、感極まり落涙。すかさずP→★から「KOSEIとは普段から一緒に遊んだりするけど、いつもXYのことを考えていて」というフォローが入った。

KOSEIの涙がメンバーや会場中に伝わるなか、締めは彼らのデビュー曲「Crazy Love」を13人で披露。イントロのピアノの旋律が響くと、先程のライブ発表に沸いた会場を一瞬でピリっとした空気感に変えた。闇を照らす、でも今にも消えてしまいそうなJAYの歌声とそこに重なる、すべてを飲み込んでしまうようなGAIのラップパート、美しく舞い踊るダンサー、曲にさらなる立体感を付けるギター、ベース、ドラム、そして終盤に披露されたFURUTATSUのバイオリン。

曲が終わり、一本の映画を見終わったかのような『XY Streaming「INITIUM」~for &Z~』の幕が閉じられた。

なお、6月29日にZepp DiverCity(TOKYO)で行われる1stワンマンライブの詳細は後日発表される。


ライブ情報
1stワンマンライブ『タイトル未定』
2024年
06/29(土)東京・Zeep DiverCity(TOKYO)

リリース情報
2023.06.30 ON SALE
DIGITAL SINGLE「Crazy Love」

XY OFFICIAL SITE
https://x-y.tokyo/