戦術変更による得点力の低下が指摘されている古橋。(C)Getty Images

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 セルティックの古橋亨梧が過去2シーズンのようにゴールを量産していない理由のひとつは、アンジェ・ポステコグルー監督からブレンダン・ロジャース監督に指揮官が代わったことによる戦術的な影響と言われる。

 昨季は公式戦で34ゴールをあげ、リーグ得点王に輝いた古橋だが、今季はまだ9ゴールと2桁得点にも達していない。1か月にわたってネットを揺らせず、批判も浴びた。

 当初から指摘されてきた戦術変更の影響について、セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、OBのパット・ボナーも「彼はクラブに来て、素晴らしい動きをしてきた」と言及している。

「CBたちは彼と彼の動きへの対処の仕方が分からなかった。だがいつも、彼にボールが渡った。彼があの動きをして、突然ボールが裏に出るんだ。そして彼がいく。常にゴールを決めてきたわけじゃない。だが、チャンスをつくっていた。あとはゴール前を横切る動きだ。それが少し彼のプレーから減っていることは疑いない」
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 さらに、ボナーは「リビングストン戦を見たが、彼はああいう動きをしていた。だが突然、セルティックが2、3本余計なパスをして、彼はその動きをやめてしまったんだ」と続けた。

「フラストレーションが窺えたよ。ハタテ(旗手怜央)がいないからなのかは分からない。だが、彼はそのパスを出してくれる選手を探しているかもしれない」

 しかし、古橋はリビングストン戦でネットを揺らした。ボナーのコメントを伝えた67 HAIL HAILは、「彼にとって非常に役立っただろう。プレッシャーを和らげたはずだからだ」と伝えている。

「(次節で対戦のレンジャーズは)彼のお気に入りの相手であり、週末にまた得点をあげても驚きではない。そうなれば、普段どおりになるだろう。シーズン後半戦はスコットランド全土で大混乱を引き起こすはずだ」

 セルティックのサポーターは、古橋が再び量産モードに入ることを心待ちにしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部