井上尚弥のKO劇から2日、クロフォード「年間最高は俺だ」主張も海外賛否「今年はINOUEだ」
井上が2階級4団体統一
26日に東京・有明アリーナで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一戦12回戦は、WBC&WBO王者・井上尚弥(大橋)がWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ち。男子では世界2人目、アジア人で初めて「2階級4団体統一」の歴史的偉業を史上最速の5か月で達成した。快挙に沸く中、7月にウェルター級4団体統一に成功したテレンス・クロフォード(米国)は「2023年の年間最優秀選手は俺だ」と自身のSNSに投稿。海外ファンからは賛否両論が寄せられている。
自信に満ちあふれている。クロフォードは日本時間28日の深夜に自身のX(旧ツイッター)を更新し「今年、パウンド・フォー・パウンドでトップ5のボクサーを倒したのは俺だけで、その倒し方も桁違いだった。2023年の年間最優秀選手は俺だ。1試合しかしていないと言うやつもいるかもしれないけど、その1試合はほかのどの試合よりもデカかった」と投稿。自身のファイトの価値の高さを示した形だ。
クロフォードの投稿文面には、具体的な選手名は出てきていない。ただ、井上の試合から数日の投稿ということもあり、海外ファンからは「その通りだ」「100%正しい」「同意するよ」といった声が上がった一方で「君は並外れたボクサーだけど、これはイノウエの勝ちだ」「イノウエは13か月で2階級4団体統一したんだよ」「今年はイノウエだ」「君のファンだけど、イノウエは122に転向してすぐに階級最強の選手と戦った。戦っただけじゃなく2人ともKOしてしまったんだ」など、井上の偉業を支持する声も広がっている。
井上尚弥とパウンド・フォー・パウンド(PFP)を争うクロフォードは7月にエロール・スペンスJr.を破って2階級4団体統一に成功。しかし、今年はこの1戦だけだった。スーパーバンタム級に転向し、スティーブン・フルトン、タパレスの2団体王者を2人ともKOで下した井上の1年は確実に評価されている。
(THE ANSWER編集部)