『相棒』“いたら嫌な上司”から一転、キャラ変を遂げた内村刑事部長。なぜ人格変貌?
2000年のシリーズ誕生以来、濃密で骨太なミステリーの数々を世に送り出し、“国民的ドラマ”の地位を確立した『相棒』。
再会2年目の“伝説のコンビ”杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が新たな挑戦に乗り出す『season22』は、2023年10月より放送中だ。
そんな『相棒』シリーズは、動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」「テレ朝動画」にて、過去全シーズンとスペシャルドラマに加え、劇場版、スピンオフも配信中。
テレ朝POSTでは新シーズンのスタートを記念し、『相棒』の個性豊かな登場人物たちにスポットを当て、オススメのエピソードとともに彼らの魅力を紹介していく。
今回は、刑事部長の内村完爾(片桐竜次)を取り上げる。
◆典型的な“いたら嫌な上司”だった内村刑事部長
プレシーズン第1話(2000年6月放送)から登場し続けているレギュラー陣のひとり、内村刑事部長。
©テレビ朝日・東映
腰巾着の参事官・中園照生(小野了)とともに特命係を目の敵にしており、右京が捜査に首を突っ込むたびに呼び出しては「バカモン!」と叱責。
自己保身のために他人に責任を押しつけることもあり、典型的な“いたら嫌な上司”だった。
◆死亡確認から奇跡の復活で激変!
しかし、そんな内村刑事部長の人格が180度変わってしまう事件があった。そのエピソードが描かれているのが、『season19』第10話「超・新生」(2020年12月放送)だ。
©テレビ朝日・東映
暴力団と半グレ集団の乱闘に巻き込まれた内村刑事部長は、頭部を負傷。瀕死の状態で病院に搬送され、集中治療室(ICU)で治療を受けることになる。
深刻な状態が続き、意識不明のまま心停止。医師の立ち会いのもと死亡が確認されるのだが…その直後、なんと奇跡的に息を吹き返す。
©テレビ朝日・東映
“復活”した内村刑事部長は爽やかな笑顔を見せながら、「すがすがしい。生まれ変わったような気分だ」とポツリ。
さらに、特命係に対して「俺はこれまで出世のために正義を犠牲にしてきた。それについては忸怩たるものがある。これからは蔑ろにしてきた正義を取り戻そうと思う。そのためにはお前たちふたりの協力が不可欠だ」と握手を求め、まるで別人のように変わっていた。
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“いたら嫌な上司”から一転、特命係と友好的になり、正義のために上層部に物申すようにさえなった内村刑事部長。
右京は「いわゆる臨死体験がその人物をまるで別人格にしてしまうことが稀にあるそうですよ」と推測。また、“5代目相棒”として『season21』で再登場した薫は、内村刑事部長の“激変ぶり”に驚きを隠せない様子だった。
『season22』では、どんな“正義”を成し遂げてくれるだろうか?