鈴木おさむ、地上波連ドラ最後の脚本!2024年1月スタート、伊藤淳史主演『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』
漫画家・大竹玲二による人気漫画『離婚しない男』(講談社ヤングマガジンKC)をドラマ化。
2024年1月20日(土)より、土曜ナイトドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』が放送することが決定した。
大手新聞社の社会部エース記者・岡谷渉は、妻の不倫を目撃し離婚を決意。
部署を異動し在宅ワークに切り替えるなど、娘の親権を獲得するべく着々と準備を進めるが、相談した敏腕弁護士から「父親の親権の獲得率はわずか1割」と突き放されてしまう。
しかも、妻の不倫相手には秘められた過去が。渉は相棒となった探偵の男とともに、妻の不倫の証拠集めに勤しみ、勝率1割の困難な戦いに挑む。
同ドラマは、妻の不倫に気づかぬフリをしながら不倫の証拠を日々収集し、父親が親権を獲得するという困難な壁に立ち向かう男の姿を描く“リコン・ブラックコメディ”だ。
主人公のサレ夫(不倫サレた夫)・岡谷渉を演じるのは、伊藤淳史。
やり手新聞記者としてのキャリアを捨ててまで娘の親権獲得にこだわる渉は、数多くの困難に、泣いたり、歯が抜けたりと右往左往する。
そんな彼を、伊藤が感情を前面に押し出したエモーショナルな演技でアプローチ。
「僕が演じる渉は、妻が不倫している状況。これに関して、渉の悔しさや悲しさは痛いほどわかりますし、同情しかありません。きっと視聴者の皆さんもそうだと思います。渉の気持ちを追って観てくださればいいのかなと思いますし、とくに子どもですよね。僕自身も子どもがいますが、何かトラブルがあったときに一番守りたい存在じゃないですか。そのために闘うという彼の気持ちは共感できますね」と、渉の心情に寄り添い、演じていることを明かした。
調停や審判による親権者の取り決めのうち、父親が親権を獲得できる割合は1割。残りの9割の父親は、子どもとの同居がかなわず引き離されて生活をしているという高い壁に、彼がどのように臨むのか?
「いろいろな愛の形があると思いますが、幅広い世代の方に観ていただける作品なのではないかと思っています。重さもありますが、かなり笑えるシーンもたくさんあると思いますので、お子様をお持ちの夫婦の方は子どもを早く寝かしつけて、夫婦の時間を大切に、このドラマで楽しんでもらえたらなと思います」とアピールした。
◆魅惑のキャストが堂々集結!
また、共演者も魅惑のキャストが勢ぞろいした。
渉の妻・綾香と不倫を繰り返す芸能事務所のチーフマネージャー・司馬マサトを演じるのは小池徹平。
芸能界を目指す渉と綾香の娘・心寧の将来を考えるふりをしつつ、その行動は大胆にエスカレートしていく。
やがては、渉のマンションの隣の部屋に引っ越しまで…。しかし、その背景には深い闇があった。
「マサトは本当に嫌なヤツです(笑)。僕もそういった印象を持ちましたが、彼の過去が徐々に明るみになると…。はたしてそれが納得できる壮絶な過去なのか、そうではないのか、僕もまだ探りつつ、マサトを演じている状態です。いずれにせよ、どんでん返しに期待が膨らむキャラクターですよね」と、演じるマサトの魅力を分析。
一方で「これ、地上波で流せるの?」と心配顔も。いったいどのような“攻めた内容”が待っているのか?
そして、渉とバディを組み、綾香の不倫の証拠集めに邁進する探偵・三砂裕に扮するのは、佐藤大樹。
EXILE、FANTASTICSのメンバーとして活躍しながらも、俳優としても個性を光らせるなど、マルチな才能が目立つ彼が、裕を魅力的に演じる。
「出演のオファーがあったときはめちゃくちゃ嬉しかったです。というのも、よく取材で『次にやりたい役は?』と聞かれた際に『探偵です!』とずっと答えていたんです。その夢がこんなにも早く叶うとは思っていませんでした」と、すでに前のめりに。
「事前に原作コミックも読ませていただきましたが、すごくおもしろかったです。『この中で演じるなら絶対に裕がいい!』と思えるほど、今回演じさせていただく三砂裕は好きな役柄」と惚れ込んだキャラクター・裕が、どのように渉と心を通わせて、バディとして強い絆で結ばれていくのかも注目だ。
さらには、親権事案において日本有数の解決実績を誇る敏腕弁護士・財田トキ子を演じるのは水野美紀。
父親の親権率の低さなどもテーマにした、社会派な側面も持つ今作の一翼を担う、凄腕離婚弁護士を熱演する。
しかし「原作ファンの方々には、最初に謝っておきます(笑)」と注意喚起を。それほど“強烈なキャラ”としてアプローチしているそうだ。
「酸いも甘いも経験済のベテラン弁護士で、人にもまったく媚びず、淡々と職人として仕事をこなしている…トキ子の領域まで来ると、こういう感じになるんじゃないかと想像し演じさせていただいています。私自身は、人に対してそこまでクールになれないし割り切ることができないので。まさに“鉄のハート”を持った女性」だというトキ子をどういった役作りを施して臨むのか?
それぞれに伊藤の印象を訪ねると、「伊藤さんは過去にも何度かご一緒していますが、“安定の伊藤さん”(笑)」(小池)、「カメラが回っていないところでも話しかけてくださったり、すごく優しく接していただいています。まさに“ザ・座長”といった感じ」(佐藤)、「伊藤さんとは、子どもの話で現場でもすごく盛り上がっています。今度、家族同士で会おうという話も(笑)」(水野)と、おのおのが笑みをこぼし、伊藤座長のもと絶好調で撮影が進んでいることが伺える。
そんな最高のコンディションの中で紡がれる、渉と彼らが織り成す禁断の“騙し愛”の行方とは?
◆鈴木おさむ“地上波連ドラ最後の脚本”
そして今作最大の注目ポイントなのが、日本エンタメ界のトップを走ってきた鈴木おさむが脚本を手掛けること。
2024年3月31日をもって、32年間活動してきた放送作家業と脚本業から引退することを発表した鈴木。今作が彼の“地上波連ドラ最後の脚本”となる。
これまで『M 愛すべき人がいて』(2020年)、『奪い愛』シリーズ(2017年ほか)など、多くの話題作の脚本を手掛けてきた俊英が、今作を地上波連ドラ最後の脚本作に選んだことからも、期待せずにはいられない。
個々のキャリアの中で鈴木とは長い付き合いとなっている、伊藤をはじめ各キャストの彼への信頼感は言葉では言い尽くせないほど。
伊藤は「過去にも鈴木おさむさんの脚本の作品に出させていただいていますが、とにかく、エネルギーに満ちていて。今回はとくに引退を公言されて、地上波連ドラ最後の作品となる熱い思いが込もった、いい意味でやりたい放題の世界観が広がっていると思います。その中で、登場人物すべてを深く、たくましく描いてくださって、それを現場で、皆さんで楽しく表現させてもらっています。演じていて難しい部分ももちろんあるのですが、とにかく脚本のおもしろさに引っ張ってもらっています」と語る。
小池も「『おさむさんが書かれるならブッ飛んだやつかな』と思ったら、まさにそうでした(笑)。もう、最初からワクワクして『やりたいな』と思わせてくれました。おさむさんがやりたいことを作品に残したいという気持ち」と、並々ならぬ思いで挑む。
また、佐藤も「おさむさんが手掛けられた作品はこれまでたくさん観ていますし、もちろん何度もご一緒させていただいたこともありますが、やっぱり原作を脚本にした際の“鈴木おさむ色”は見事ですよね。演じる役者さんに当て書きをしているようなセリフ運びなど、今作も大いに話題になってバズると思います!」と、さっそく注目作となることを予言。
一方で水野は「おさむさんが引退宣言をされて、今作が地上波連ドラ最後の脚本作となるでしょうし、『もう、おさむさんの脚本で遊ばせてもらうこともないのか…』と思うと、噛みしめて演じさせていただこうと襟を正しました」と感慨深い様子だ。
さらに「今作もおさむさんのテイストがふんだんに盛り込まれている脚本だと思いましたし、原作本来のおもしろさに加えて、おさむさんの筆が暴れている(笑)おもしろさもあると思います。皆で作り甲斐のありそうな、楽しい現場になると感じました」と、身を委ねる。
そんな鈴木は、今回の脚本に「最後なので、肩が壊れるかもってくらいフルスイングで投げております」と相当な思いを込めたことを吐露。
「正直、色んな意味で話題作になり、問題作となると思います。放送初回から、かなり驚きのことが連発すると思います。スマホ片手に、騒ぎながら見てください」とアピールし、自身の地上波連ドラ最後の脚本作として有終の美を飾ることに自信をのぞかせた。
離婚・親権問題という理不尽な壁に挑む“リコン・ブラックコメディ”を、鈴木独特のウィットに富んだセリフの応酬と、刺激的なストーリー展開で紡ぐ。
そんな“サレ夫の逆襲劇”に注目だ。