日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、大韓航空、アシアナ航空の4社は11月30日、東京/羽田〜ソウル/金浦線が就航20周年を迎えたことを記念して、羽田空港で記念式典を開いた。

東京/羽田〜ソウル/金浦線は、2003年6月に開かれた日韓首脳会談で、小泉純一郎首相と韓国の盧武鉉大統領(いずれも当時)が両国間の交流拡大について合意したことを受けて、2003年11月30日に開設。当初はチャーター便として、4社がそれぞれ1日1便を運航していた。現在は各社1日3便の計12便が運航されている。

第3ターミナル4階の江戸舞台で開かれた記念式典では、就航当時と現在の制服を着た4社の客室乗務員が登一堂に会し、20周年を祝った。

▲JALの東京/羽田〜ソウル/金浦線就航当時の制服(左)と現行制服(右)

当時の制服は、JALがエグゼクティブクラス「SEASONS」の導入に合わせて改定された8代目制服。ファッションデザイナーの稲葉賀恵氏が手掛け、ミッドナイトブルーと4つの金ボタン、外ポケットが特徴だった。

▲ANAの東京/羽田〜ソウル/金浦線就航当時の制服(左)と現行制服(右)

ANAは「テクノジャンボ」と呼ばれたボーイング747-400型機の就航に合わせて改定した8代目制服。ファッションデザイナーの芦田淳氏が手掛け、マニッシュなイメージのストライプが特徴だった。

▲大韓航空の東京/羽田〜ソウル/金浦線就航当時の制服(左)と現行制服(右)

大韓航空は1991年1月から2005年2月にかけて使用された10代目制服。デザイナーはキム・ドンスン氏で、太極旗をモチーフにしたシンボルマークがプリントされたスカーフや、金色のボタンと名札が特徴だった。

▲アシアナの制服

アシアナ航空の制服は現行と同じもので、2003年10月に導入。デザイナーはチン・テオク氏。東洋の色彩と韓服の彩りを母音とにしたウォームグレーが特徴で、デザインは時代に合わせて少しずつ変化を加えている。

羽田空港の国際線は当時、第2ターミナル横にあった旧国際線ターミナルを発着していたが、2010年10月21日に新国際線ターミナル(現・第3ターミナル)に移転した。式典であいさつに立ったANA東京空港支店長兼ANAエアポートサービス社長の小山田亜希子氏は、「20年前の羽田国際線は本当に小さなターミナルだった」と振り返り、「金浦線の就航を契機に、羽田の国際線はここまで大きく拡大し、利便性のいいターミナルに成長した」と話した。

また、JAL東京空港支店長兼JALスカイ社長の斉藤久美子氏は、「経済交流だけでなく、観光、グルメ、エンターテインメントなど、両国の文化交流の礎」と東京/羽田〜ソウル/金浦線が果たしてきた役割を紹介した。