日本航空(JAL)とヤマトホールディングスが共同で運航する貨物専用機(エアバスA321-200P2F型機)のプルービングフライト(慣熟飛行)が、11月22日から始まる。

初日は東京/成田〜大阪/関西間を1往復する予定で、午前8時20分に東京/成田を出発し、午前10時に大阪/関西に到着。折り返し午後2時に大阪/関西を出発し、午後3時25分に東京/成田に到着する。初フライトは当初、20日の東京/成田発北九州行きとなる予定だったが、整備上の理由で延期していた。

両社は物流業界のいわゆる「2024年問題」に起因するトラックドライバー不足などの課題に対応すべく、貨物事業で協業を開始。3機のエアバスA321-200P2FをヤマトHDがリースで導入し、JALが整備やランプハンドリング、JAL連結子会社のスプリング・ジャパンが運航を担当する。商業運航は2024年4月11日から開始する計画。

機体はグレーをベースカラーに、機首付近にはクロネコが子猫をくわえて運ぶ姿をモチーフにしたヤマトグループのシンボルマーク、垂直尾翼にはアドバンスマークが描かれている。慣熟飛行で使用される初号機(機体記号:JA81YA)は、かつてカタール航空で運航されていた機体。3月からシンガポールで改修作業が行われ、11月6日に成田空港に到着した。改修はエアバスとシンガポールの工学メーカーのST Engineeringが共同で設立したドイツのエルベ・フルクツォイヴェルケ(EFW)が担当した。

■ダイヤ

IJ9625 東京/成田(08:20)〜大阪/関西(10:00)/11月22日

IJ9626 大阪/関西(14:00)〜東京/成田(15:25)/11月22日