大阪・関西万博の公式キャラ「ミャクミャク」も「不気味」と不評だ(写真・時事通信)

 2025年大阪・関西万博の開催を盛り上げるため、「走る広告塔」として活躍しているはずなのだが……。

 全国共通の図柄入りナンバープレートとして、2022年10月から「万博特別仕様ナンバープレート」が交付されている。2019年のラグビーワールドカップ、2021年の東京五輪・パラリンピック、そして現在も交付が続けられている47都道府県花プレートに続く、第4弾だ。

「万博特別仕様ナンバープレート」は、白地に赤い水玉模様のデザイン。赤い水玉部分は、万博のマスコットキャラクター「ミャクミャク」をイメージしたものだ。ナンバーの交付手数料に加え、1000円以上の寄付金を支払うことで、フルカラー版の特別仕様が選択できる。クルマの乗り換えなどで使い終わった後も、不正利用の防止処理をすれば、記念品として手元に残すこともできる。

 東京五輪・パラリンピックのプレートは最終的に約289万件の申し込みがあり、全国的な機運醸成に大きく貢献したという。

 だが、11月18日に毎日新聞が報じたところでは、万博仕様プレートのこれまで約1年間の申請件数は、約7万7000件。東京五輪仕様のプレートは、2017年10月から2018年10月末時点の1年間で約66万5000件の申請があったというから、万博仕様は圧倒的不人気だ。

 SNSでは、ミャクミャクをイメージした白地に赤い水玉のデザインに、批判的な声が多く上がっている。

《たまにこのプレートを見かけるけど、血のりか血しぶきが付いてるようにしか見えなくてグロテスク キャラクターのなんとかもそうだけど、なぜこんな気色の悪いデザインを選んだのだろうな》

《血痕まみれのデザインにしか見えなかったぞ、よくこれ採用したな》

《デザイン悪すぎ 事故して血しぶき飛んだみたいやし、このナンバー付けると高級車も一気に安っぽく見える謎のデザイン》

 一方、軽自動車ユーザーの期待はずれだったことも、申し込み件数が少ない理由にあるようだ。

「ラグビーW杯、東京五輪の特別使用ナンバープレートは、黄ナンバーから、普通車と同じ白ナンバーに換えられたため、軽自動車ユーザーから大人気だったのです。とくに東京五輪では、交付された約289万枚中、軽自動車が約268万枚で9割以上。

 ところが万博仕様では、軽自動車のナンバープレートには黄色の枠がつくようになってしまったのです」(自動車ライター)

 SNSでは、黄色の枠を残念がる声が多く上がっている。

《今回は軽自動車でも黄色の枠がついちゃうんですね〜》

《大阪万博のナンバープレート派手すぎ…軽自動車には黄色のラインいらん…白ナンバーにしたくてずっと待ちよったのにーーーー!!!!!!》

《大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートを付けた車をちらほら見かけるようになりました。東京オリンピック2020の時は軽自動車でも白ナンバーになり、かつロゴがシンプルで人気がありました。大阪万博のナンバープレートのセンスが悪いですねぇ!大阪のイメージダウンです!》

 交付当初は、白地に赤い水玉模様が「かわいい」という声もあったのだが……。いまでは「血しぶき」にしか見えないあたりに、大阪万博の苦境が現れているようだ。