FA戦線本格化 ひそかに注目集める強打の「ベテラン捕手」とは

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打撃も大きな武器となっている戸柱(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 プロ野球は日本シリーズで阪神がオリックスを下し、38年ぶりの優勝を達成。いよいよストーブリーグに突入している。

 11月6日からはFA有資格者たちが権利行使できる手続き期間がスタート。これまで2日間で楽天・松井裕樹が海外FA権行使の手続きを行い、7日には注目左腕のオリックス・山崎福也が国内FA権行使の手続きを行った。

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 今オフ、FA有資格者として公示されているのは106選手。西武・山川穂高内野手、広島・西川龍馬外野手、日本ハム・加藤貴之投手、ヤクルト・田口麗斗投手など投打の実績を残した選手が多くいる中、ひそかに注目を集めているポジションの選手がいる。

 今季、国内FA権を取得したDeNAの戸柱恭孝捕手だ。社会人NTT西日本から2015年ドラフト4位入団。1年目から124試合に出場、プロ8年間で通算600試合に出場と経験を積んだベテラン捕手だ。また戸柱といえば、打力も魅力とされる。今季は70試合に出場、打率・242、5本塁打、19打点。「打てる捕手」もストロングポイントとなっている。

 一方チームは今季、山本祐大、伊藤光との捕手3人の併用で臨んだが、台頭してきたのは若手の山本だった。セ最多勝、最高勝率の二冠に輝いた東克樹と全試合でバッテリーを組み、セ・リーグの「プロ野球最優秀バッテリー賞」も受賞。このままいけば、来季以降に戸柱は出場機会を減らす可能性も出てくるとあって、判断が注目される。

 一方、戸柱が宣言すれば経験豊富なベテラン捕手は各球団求めているピースでもある。替えがきかないポジションでもあり、捕手併用制を取り入れる球団が多い中、すぐ試合を作れベテラン捕手は若手投手の育成面にも大事とあって、獲得を検討する球団は出てきそうだ。

 実際に昨年のFA戦線では西武の森友哉がオリックスへ、DeNAの嶺井博希がソフトバンク、オリックスの伏見寅威が日本ハムと「捕手FA」の側面も話題を集めた。

 DeNAファンからも愛されるベテラン捕手の決断はいかに、今後も注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]