美女馬券師のGI最終決断
守永真彩〜天皇賞・秋編

◎イクイノックス
◯ドウデュース
▲ダノンベルーガ
△ガイアフォース
△ジャスティンパレス
△プログノーシス
△ジャックドール


もりなが・まあや/『日曜レース展望KEIBAコンシェルジュ』(グリーンチャンネル・土曜日19時30分〜)にアシスタント秘書としてレギュラー出演中。『アプリ デイリー馬三郎』では予想コラムを連載。「楽天競馬」のイメージキャラクター。母親は女優の白石まるみさん。photo by Fujimaki Goh

 守永真彩です。

「今、関東馬がアツい!!!」

 先週、クラシック最終戦のGI菊花賞では、大外枠を引いたドゥレッツァが春の王者たちを相手に、重賞初挑戦でGIを完勝しました。

 好スタートをきったレースでは、最初のコーナーで先頭に立って後続を引っ張る形に。その後、向こう正面で先頭を譲って、パクスオトマニカやリビアングラスらの後ろで虎視眈々と仕掛けるタイミングを待っていました。

 迎えた最後の直線、上がり最速の末脚を繰り出して、GI馬や重賞好走馬たちを突き放して堂々のフィニッシュ。いや〜、なんとも末恐ろしい勝ちっぷり。今後が楽しみです。

 私の馬券は? と言いますと......。ドゥレッツァには重めの印を打っていたので、3連複的中!(安めの配当でしたが、ガミってはないです)。個人的にもうれしいクラシックの締めくくりでした。

 ちなみに、ここ2週連続でメインレース以外のところで万馬券を的中させているので、なんだか最近運が向いてきた感じ。私自身も涼しくなってからのほうが、調子がいいタイプなのかも!?(笑)。

 それはさておき、冒頭でお伝えしたように「今、関東馬がアツい!」んです。菊花賞で1、2、3着を関東馬が独占するのは、なんと38年ぶり! そして、今年のクラシックはGI皐月賞がソールオリエンス、GI日本ダービーがタスティエーラ、そして菊花賞がドゥレッツァと、三冠すべてを関東馬が奪取しました。

 関東馬の同一年度三冠レース全勝は、実に36年ぶり。長年「西高東低」と言われてきましたが、今、じわじわと関東馬の反撃が始まっています。美浦トレセンでは坂路も新しくなりましたし、全体の勝ち鞍や賞金額でも関西馬に並ぶ、もしくは上回る日も近づいているのかな? と思います。

 その関東馬の勢いの先頭を走るのが、イクイノックス! 言わずと知れた現役最強馬で、競走馬世界ランキングで1位を獲得し、国内のみならず海外でも注目を集めています。今週はそんな"世界王者"の秋初戦ですから、もちろん注目度は高いです。

 さて、前置きが長くなりましたが、私がGI天皇賞・秋(10月29日/東京・芝2000m)で本命にするのは、そのイクイノックス。昨年の天皇賞・秋では、パンサラッサが大逃げを打ち、会場がどよめきに似た歓声をあげるなか、これはもう届かないか......と思ったところを、ゴール前で一気にイクイノックスが捉えました。

 競馬場のボルテージは最高潮! あのレースもまた、思い出に残る名勝負だったなぁとしみじみ思います。あれから一年、今年はGI4勝の勲章を引っ提げて連覇に挑みます。

 イクイノックスの強さについて、私からあらめてお伝えすることもないかと思いますので......今回は、実際に調教でイクイノックスにまたがっている木村哲也厩舎の阿部孝紀調教助手に、最終追い切りを終えた今の状態を伺ってきました!(ちなみに、最終追い切りも阿部さんが騎乗しています)

 阿部調教助手曰く、「追い切りを終えての状態はかなりよく、GI宝塚記念(6月25日/阪神・芝2200m)の時よりもはるかにいいです。トップライン(背中から腰にかけて)の肉が付き、バランスよく走れています。人間が力を入れることなく、スムーズに連結、加速できます」とのこと。

 宝塚記念では後方から最後の直線で、大外一気での他馬をごぼう抜きにしての勝利。圧巻の強さを見せつけました。

 思えば、ドバイ遠征から戻ってきての初戦。おそらく海外帰りの疲れもあるなかであのレースを見せたというのは、厩舎力とともに、よりこの馬の強さを裏づけるものだったのかなと思います。

 ここ2戦はふだんと違った場所での調整でしたが、今回は"ホーム"から挑むわけですし、中間の様子も順調そうで何よりです。

「天皇賞に向けては、ドウデュースはもちろん、かなり強力なメンバーがそろいましたから、生半可な気持ちで仕上げてはいません。一戦一戦全力で作りにいっています。連覇できるように、競馬当日までしっかり仕上げていきます!!」と、阿部調教助手。最後に力強い言葉をいただいて、確信の◎です。

 絶対王者として挑む馬だからこそ、厩舎のプレッシャーや緊張感は、私の想像を超えるほど大きなものだと思います。何より無事に! 厩舎の思いがいい結果となって実りますように。

 そんなイクイノックスと同じく、出走する11頭すべての馬が本気で勝ちにきており、すべての馬がファンの夢を乗せてスタートをきります。

 対抗のドウデュースも、そうした期待を背負う一頭であり、昨年の日本ダービーで"世界王者"を負かした張本人です。

 その後、フランスでは思うような結果は出ませんでしたが、帰国初戦のGII京都記念(2月12日/阪神・芝2200m)では後続を突き離し、2着にコンマ6秒差の完勝。続くGIドバイターフ(3月25日/UAE・芝1800m)は無念の出走取り消しとなりましたが、その悔しさをこの天皇賞・秋で晴らしてくれるのでは! と思っています。

「平成の盾男」武豊騎手と、「令和の盾男」クリストフ・ルメール騎手。勝利の女神はどちらに微笑むのか......。この2頭の再戦は、イチ競馬ファンとしてもとても楽しみです。

 一発の魅力という意味で、▲には良馬場であらめて狙いたいダノンベルーガを。また、逃げてGI大阪杯(4月2日/阪神・芝2000m)を勝ったジャックドール(△)の前残りも要注意。さらに、今春のGI天皇賞・春(4月30日/京都・芝3200m)を制したジャスティンパレス(△)も、長距離重賞での実績が目立ちますが、芝2000mまでなら守備範囲かと思います。

 今年の天皇賞・秋は11年ぶりの天覧競馬。11年前に美しく最敬礼するミルコ・デムーロ騎手とエイシンフラッシュの写真がSNSでも再注目されていますが、令和になって、初めて競馬場で最敬礼するのはどの人馬となるのか。伝統の一戦をしっかり見届けましょう!

【推奨馬券】
◆3連単フォーメーション
1枚目(5通り)=1着(7)→2着(3)→3着(4)(5)(6)(9)(10)
2枚目(5通り)=1着(7)→2着(4)(5)(6)(9)(10)→3着(3)
3枚目(5通り)=1着(3)→2着(7)→3着(4)(5)(6)(9)(10)