YouTubeの広告ブロックポップアップはユーザーエージェントをWindows Phoneにすると回避できるとの指摘
広告ブロッカーを有効化した状態でYouTubeを視聴するユーザーに「広告ブロッカーの利用はYouTubeの利用規約で認められていません」というポップアップが表示される事例が相次いでいます。こうしたポップアップは「ウェブブラウザのユーザーエージェントをWindows Phoneに切り替えること」で回避可能だとの指摘が行われました。
Windows Phone gets some revenge on YouTube from beyond the grave | Windows Central
2023年5月頃から、YouTubeは一部ユーザーに対して「YouTube広告をブロックするのをやめるかYouTube Premiumに登録してください」と表示するテストを行っています。10月頃には、同様のテストが日本でも開始されたことが報告され始めています。
この表示は一部の広告ブロックフィルターを使うことでも回避できますが、Xユーザーの@endermanch氏によると、「ユーザーエージェントをWindows Phoneに切り替える」という方法でも回避可能だとのこと。
So, ad blockers violate YouTube ToS? Good, because user agent spoofers don't.
Change your user agent to Windows Phone to disable ads.https://t.co/mDOROwyNkT pic.twitter.com/q0kYArnOk6— Enderman (@endermanch) October 20, 2023
ユーザーエージェントは利用しているウェブブラウザの種類等のこと。この情報はYouTubeなどのページにアクセスするときにサーバー側に送信されます。ユーザーエージェントは、各ブラウザのデベロッパーツールや拡張機能などを使うことで、簡単に偽装することができます。
Googleが提供しているユーザーエージェント切り替え用拡張機能もあります。当該拡張機能は「User-Agent Switcher for Chrome」という名称。使い方は簡単で、まずはChromeに拡張機能を追加します。
拡張機能アイコンをクリックして「Windows Phone」を選択。
「Windows Phone 8」をクリックすると、ユーザーエージェントがWindows Phone 8に切り替わります。
なぜWindows Phoneだけが見逃されるのかということについては、Googleがとっくの昔にWindows Phoneのサポートをほとんど打ち切ってしまっていることが理由ではないか、サポートしていないWindows Phoneを今回の広告ブロック警告の対象に含みきれていないのではないかといった指摘が行われています。