性加害問題が明らかになって以降も、櫻井翔は「官僚のよう」といわれるコメントで批判を浴びている

 17年超に渡って務めたキャスター生活にもついに終止符が打たれるときが来たようだ。

「嵐」の櫻井翔が2024年春、キャスターを務める報道番組『news zero』(日本テレビ系)を卒業することで内定したと、10月4日「東スポWEB」が報じた。

 5月14日に、藤島ジュリー景子前社長が謝罪動画を発表し、一気に過熱した故・ジャニー喜多川氏による性加害報道。以降、櫻井は同番組で歯切れが悪く、SNSではキャスターの資質を疑問視する声が上がっていた。

 だが、報道によれば、その裏ではジャニーズの意向が強く働いており、通りいっぺんのコメントしかさせなかったことから、櫻井はキャスターとして苦しんできたという。

 日テレ側も櫻井の扱いに苦慮し、双方の話し合いにより櫻井が番組を卒業するという形でまとまったようだ。時期は2024年3月末〜4月で調整中という。

 櫻井が『news zero』の月曜キャスターとして初めて出演したのが、2006年10月2日。

 ちょうど満17年となった10月2日の放送では、ジャニーズ事務所の2度めの会見を受け、「事務所で、嵐のメンバー5人そろって説明を受けました」と発言。SNSでは、嵐メンバーの“集結“を喜ぶ声もあがった。

 櫻井がキャスターを務めることで、『news zero』を観るようになった人も多いのだろう。櫻井が『news zero』を卒業することに、SNSでは惜しむ声が多く上がった。

《櫻井翔さんにはNEWS ZERO卒業しないで欲しい ずっと真面目に生きてきた人間が急にZERO卒業とかおかしいよ 長年キャスターとアイドルを両立して頑張ってきたのに…ZERO継続で良いじゃないか》

《なんで翔ちゃんが……翔ちゃんが責任とるほど何をしたって言うのさ……泣 マジ苦しすぎるって……》

《2006年からずっとzero視聴者です、卒業しないでほしい》

 一方で、やはりキャスターとしての資質を疑問視する声もSNSでは多かった。

《事務所とケンカしてでも、思うべきことを話せないなら、ニュースキャスターなんかやるべきではない。アイドルをやってるべきだと思う》

《やっと感。年齢を重ね深みを増していくかと期待した時もあった。でも、逆に後退していった》

《卒業?降板やろ 適正ないのは明白やから今すぐ降ろすべきやのに来春まで使うのか》

 櫻井は10月2日の『news zero』で、今後について「新会社と株式会社個人との契約なのか、新会社と株式会社嵐、グループとの契約なのか。あるいはその両方なのか。すべての可能性の選択肢をテーブルに乗せて、じっくり考えていかなきゃならないなと」と述べていた。

 キャスターからは解放されるものの、櫻井には厳しい現実が待っている。

「9月に生命保険会社の『アフラック生命保険』は、ジャニーズ事務所との広告契約を終了する意向を表明。2011年より同社の広告に起用する櫻井については、個人との契約に変更するなど様々な可能性を検討していることを明かしたものの先行きは見通せません。

 嵐は2020年末をもって活動を停止中。今回、嵐のメンバー5人が揃って事務所で説明を受けたことが話題となりましたが、リーダーの大野智は『普通の生活が送りたい』として芸能活動を休止中。大野以外の4人が『5人でなければ嵐でない』と語っていたこともあり、大野が芸能界引退を決意すれば、『嵐』も消滅することになりかねません」(芸能記者)

 ジャニーズ事務所所属タレントのなかで率先して報道に飛び込み、「アイドルキャスター」としての地位を確立した櫻井。ジャニーズ事務所の性加害問題を乗り越え、新たなタレント像を確立することはできるだろうか。