アドビは9月28日、Adobe Fireflyによる生成AI機能を搭載した画像編集アプリ「Adobe Photoshop web版」を正式リリースしたことを発表した。Photoshopを含むAdobe Creative Cloudプランすべてのユーザーに提供される。

Adobe Firefly搭載のAdobe Photoshop web版が正式リリース

Adobe Photoshop web版は、ウェブブラウザから直接アクセスできる画像編集ツール。Photoshopの大半の機能を搭載しながらも、初心者ユーザーにも使いやすいようUIを最適化した。

たとえば、ツールバーに表示されるツール類は、ポートレートの「レタッチ」に使うもの、画像内のオブジェクトの「選択」に関するもの、一発で適用できる「クイックアクション」といったように、ワークフローに基づいてグループ化されている。

ツールバーにはツール名も表示されるため、Photoshopのツールアイコンに不慣れなユーザーでも簡単に操作できるという。また、よりデスクトップ版に近いUIを好む経験豊富なユーザーは、この表示を隠すことも可能。

相手がサブスクリプションを持っていないユーザーでもファイルの表示とコメントが可能なリンクを共有することで、ダウンロードやインストールの必要なくPhotoshopを使った共同作業に招待できる。

Adobe Photoshopの初心者ユーザーにも使いやすいようUIを最適化

生成AIモデルの新しいファミリーであるAdobe Fireflyも搭載した。デスクトップ版に導入されている「生成塗りつぶし」と「生成拡張」をweb版でも利用可能。画像へのコンテンツの追加、領域の追加、コンテンツの削除といった操作が非破壊で行えるだけでなく、オリジナル画像の遠近感、照明、スタイルと自動的にマッチングしてコンテンツ変更が行われる。100以上の言語に対応したシンプルなテキストプロンプトを使ってこれらの機能を駆使し、写実的な作品に仕上げることが可能だ。

ブラウザで使える生成塗りつぶしと生成拡張

なお、Photoshop web版は、Photoshopを含むAdobe Creative Cloudプランすべてに含まれる。