この記事をまとめると

■ドライブの途中に立派な橋があるとテンションが上りがち

■ぜひ1度は走ってみたい日本全国の名橋10本をピックアップ

■橋を目指してドライブに出かけるのも楽しいかもしれない

海や山や街の夜景などの絶景が拝める名橋

 ドライブの途中に橋が見えてくると、なぜかワクワクしたりテンションが上がったりしませんか? 海の上、川の上、山の間などなど、橋を渡るというのは旅をしている気分をさらに盛り上げてくれるからかもしれませんね。

 そんな、ドライブでテンション爆上げになること間違いなしの「名橋」、あなたはいくつ渡ったことがあるでしょうか。ここで日本全国のドライブにおすすめの橋をご紹介したいと思います。

 ひとつ目はやはり、橋を渡るときに思わず「うわ〜」と声が出てしまう絶景が楽しめる橋のなかで、まるで海のなかを突き進んでいるように感じられる橋として、山口県の角島大橋(つのしまおおはし)。下関市豊北町から角島へと渡る、全長1780mの橋です。

 コバルトブルーの海、白い砂浜、透き通る空の美しさは格別で、その間をどこまでも走っていけそうなほど長く伸びる角島大橋もまた、シンプルながら絵になる橋です。一般道なので、通行料が無料というのもうれしいところ。ぜひ窓を全開にして、風を感じながら走りたいですね。下関側には展望台もあります。

 ふたつ目は、同じく海の絶景が楽しめる橋として、神奈川県川崎市と千葉県木更津市をつなぐ、東京湾を横断している東京湾アクアラインの海ほたるPAより千葉県寄りの部分となる、東京アクアブリッジです。全長15kmのうち、川崎側の9.5kmはトンネルなのですが、人工島の海ほたるPAを出ると、木更津側の4.4kmが360度パノラマの橋になっているのです。

 この橋の大きな魅力は、お天気が良ければ富士山、東京タワー、横浜ランドマークタワーといった名所がぐるりと見渡せるところ。また、木更津側から走ってきたときには、まるで巨大な潜水艦に潜っていくような、映画のワンシーンに入り込んだような体験ができます。

 海ほたるPAそのものが人気のドライブスポットとなっているので、休日や朝夕には渋滞の名所になってしまっていますが、橋を渡ることそのものをアトラクションのように楽しめる場所は、日本でも珍しいのではないでしょうか。

 3つめは、同じ絶景でも山々のなかを駆け抜けていける橋というのが、青森県の城ヶ倉大橋。山のなかを渡る橋というと、その多くは鉄道のイメージがあると思いますが、ここはマイカーで走りながらパノラマの絶景が楽しめる橋です。雄大な自然を誇る十和田八幡平国立公園のなかにあり、全長360m、アーチ支間長255mという、日本一の上路式アーチ橋となっています。橋の上からは、八甲田連峰や岩木山、青森市街まで見通せて、眼下を流れる城ヶ倉渓流も望めます。

 とくに心を打たれる絶景が楽しめるのは、やっぱり紅葉の時期。赤や黄色に色づく山々を車窓から心ゆくまで眺める至福の時となることでしょう。

 4つ目は、吊り橋として世界最長を誇る、兵庫県神戸市と淡路市を結ぶ明石海峡大橋。ここはやっぱり外せませんね。全長3911mと長いので、海と空の大パノラマを長時間にわたって楽しめるのが大きな魅力。お天気が良ければ淡路島もクッキリと見えるので、旅気分が盛り上がってワクワクしてきます。

 あまり知られていませんが、明石海峡大橋は夜間のライトアップも美しいのです。小さな丸いライトが点々と連なって、パールのネックレスのようにエレガント。その色は組み合わせが28パターンあり、毎時0分にはレインボーに、毎時30分には季節ごとの色を5分程度点灯するのだとか。

 タイミングを合わせて渡るのはちょっと難しいですが、可能ならレインボーなども見てみたいものですね。

 5つ目は、夜景が美しい橋といえば外せないのが、まずは神奈川県横浜市のベイブリッジ。全長860mの斜張橋と呼ばれる手法で作られた橋で、カーブを描きながら橋へと吸い込まれていくような錯覚を覚えるのが独特です。ブルーやホワイトのライトアップをしたベイブリッジは、いま見ても惚れ惚れする美しさ。

 また、『あぶない刑事』をはじめとして数々の映画やドラマ、漫画などに登場しているので、ファンにとっては聖地とも呼べる橋となっています。

テレビCMでお馴染みのベタ踏み坂や跳ね橋など変わり種も楽しい

 6つ目は、同じく夜景が美しい橋であり、東京のシンボル的な橋でもあるのが、お台場と芝浦を結ぶ全長約800mの吊り橋となるレインボーブリッジ。その名のとおり、赤やピンク、グリーンやブルーと虹色にライトアップされる夜間の美しさは絶景で、背景には高層ビル群の夜景や東京タワー、東京スカイツリー、東京都庁などなど、東京名所が勢揃いしている圧巻のドライブ体験が可能となっています。季節によって、ライトアップの色が変わるのも楽しい演出です。

 7つ目は、世界三大潮流のひとつといわれている鳴門海峡の「渦潮」が見られるかもしれない、ちょっとスリルが味わえる橋といえば、大鳴門橋。徳島県鳴門市の大毛島孫崎と、兵庫県淡路島の門崎を結ぶ全長1629mの長大な吊り橋です。

 風光明媚な瀬戸内海国立公園特別地域に架かっている橋で、もちろん周囲の景色も素晴らしいのですが、ぜひ運転手以外の同乗者は下をのぞいて海に注目を。渦潮はいつでも見られるわけではないので、運がよければグルグルととぐろを巻くような、迫力ある渦潮を目撃できます。

 大鳴門橋の下には遊歩道「渦の道」があり、徒歩で渦潮の見学ができるようになっていますので、運転手さんも一緒に見るならそちらがオススメです。

 8つ目は、昔からなぜか赤い橋を見ると心惹かれるという人は、熊本県の天草五橋に行ってみてください。九州本土と天草諸島を結ぶ橋で、三角から大矢野島・永浦島・大池島・前島を通って天草上島まで、計5つの橋で結ばれている珍しいスポットです。

 1号橋は天門橋といい、三角と大矢野島を結ぶ、五橋のなかでもっとも海面からの高さがある連続トラス形式の橋。2号橋は大矢野橋といい、大矢野島と永浦島を結ぶランガートラス形式の橋。ベージュ色のアーチが特徴です。3号橋は中の橋といい、永浦島と大池島を結ぶPCラーメン形式の橋。4号橋は前島橋といい、大池島と前島を結ぶPCラーメン形式の橋。五橋のなかで一番の長い510mあります。そして、朱色のアーチが美しいのが5号橋となる松島橋。前島と天草上島を結ぶ、本格的パイプアーチ形式としては日本で最初に架けられたそうです。

 9つ目は、ちょっと変わりダネではありますが、ダイハツ・タントカスタムのCMで一躍有名になった、別名「ベタ踏み坂」とも呼ばれている島根県の江島大橋。遠くから見ると、まるで空に向かって直角に上がっていくように見える、インパクトがものすごい急勾配の橋なんです。

 その最上部は高さが約45mにも達するほどで、コンクリート製の桁橋としては日本最大。島根県松江市と鳥取県境港市を結ぶ中海に架かっていて、巨大な橋の中央に差しかかったときには中海に浮かぶ大根島や、遠く大山まで見通すことができます。

 島根県側から走っていくと、県境を越えて下りに入ったあたりで眼下に広がる中海の絶景も心を打つことでしょう。

 10個目は、こちらもちょっと変わりダネですが、愛媛県大洲市にあり、日本最古の道路開閉橋(跳ね橋)となっている長浜大橋。山口県側の海に向かって流れる肱川の河口に架かっており、昔は船が通行する際に橋の一部が持ち上がり、開閉して船を通していました。

 現在は船の通行はなく、観光スポットとして定期的に開閉されているので、日時を調べていくと貴重な開閉の様子を目にすることができます。

 ということで、絶景から変わりダネまでさまざまな名橋をピックアップしてみました。橋を目指してドライブに出かけるのも、楽しいかもしれませんね。