「事故物件」気にする? 気にしない?

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 一般的に「殺人や自殺などで人が亡くなった部屋」を指す「事故物件」。「心理的瑕疵(かし)物件」として入居に抵抗を感じる人が多いですが、あなたは事故物件かどうかを気にしますか。それとも、気にしませんか。AlbaLink(東京都江東区)が運営する不動産情報メディア「訳あり物件買取プロ」が、「事故物件」に関する意識調査を実施。その結果を発表しました。

「幽霊を信じてはいないけれど、怖い」の声も

 調査は2023年6月7〜8日、全国の男女を対象にインターネットリサーチで実施。計500人(男性159人、女性341人)から有効回答を得たものです。なお、回答者の年代は、10代0.4%、20代17.0%、30代42.6%、40代27.2%、50代10.4%、60代2.4%となっています。

 まず、全回答者に「賃貸住宅を選ぶ際に、事故物件かどうかを気にするか」を聞いたところ、「とても気にする」人が64.8%、「やや気にする」人が22.6%となり、全体の9割近くが事故物件かどうかを気にすることが分かりました。

 では、「事故物件に住みたくない」のはどんな理由によるものなのでしょうか(複数回答)。

 3位は「縁起が悪い」(81人)です。「事故物件に住んでいることで、自分にも悪いことが起こるのでは」と心配する人は多いようで、「自分にも悪いことが起こりそうだから(20代女性)」「自分の運気が下がりそうだから(30代女性)」「根拠はないですが、縁起が悪そう(40代男性)」といった声が寄せられました。何か悪いことが起こったとき、「事故物件に住んでいるからかも…」と関連付けてしまう人もいるかもしれません。

 2位には「なんとなく気分がよくない」(83人)がランクイン。「事件事故があったと分かっていて住むのは、単純に気持ち悪いと感じる(30代女性)」「家賃が安くても、何だか気分がよくないから(40代女性)」「事故などは気にならないが、自殺や殺人は気味が悪いので嫌(50代男性)」といったコメントが。「不慮の事故ならあまり気にならない」など、亡くなった原因によって、気味悪さの度合いが変化する人がいるのもうなずけます。

 そして、1位となったのは「とにかく怖い」(128人)でした。「シンプルに怖いから(20代女性)」「幽霊を信じてはいないけれど、怖い(30代男性)」「自分がとても臆病な性格なので(50代男性)」など、「人が亡くなった部屋にいることが怖い」という意見が多数を占める結果となりました。

 調査結果を受けて、同社は「事故物件では、家賃が相場より安く設定されているケースも多いです。部屋によってはキレイにリフォームされており、事件事故の痕跡を感じさせないことも」「事件事故が起こったことを気にせず、心霊現象などを信じない方にとっては、相場より安く借りられるオトクな物件といえます」とコメントを寄せています。