CBC賞に出走予定のトゥラヴェスーラ(c)netkeiba.com

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 今週の日曜日は、中京競馬場でCBC賞(GIII・芝1200m)が行われます。

 昨年は3歳馬のテイエムスパーダが48キロの軽量を活かし優勝。3着にも3歳馬で49キロの軽量で出走していたアネゴハダが入線しています。2年前の2着馬ピクシーナイトも3歳馬。この時期の3歳馬が古馬混合のハンデ戦に出走した場合、斤量に恵まれるケースが多いので、このように良績を残していると考えられます。

 しかし、今年はその3歳馬が不在となります。3歳馬以外で注目したいのが5歳馬です。過去10年で5歳馬の単勝回収率、複勝回収率は100%以上を記録しています。期待値としては非常に優秀な数値となっていますので狙う価値は十分にあるのではないでしょうか。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
7歳以上(ただし、前走GI出走馬は除く)
[0-0-0-21]複勝率0%
該当馬:サンキューユウガ、タイセイアベニール、トゥラヴェスーラ
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお、20年は阪神、21年と22年は小倉での開催となっています。

 上位人気が予想されるトゥラヴェスーラが該当しました。

 先述したように過去10年では5歳馬の活躍が目立ちます。その一方で7歳以上の高齢馬には厳しい結果となっています。

 その要因のひとつとして考えられるのが速い時計の決着になりやすい傾向にある事です。小倉の開幕週で行われた21年と22年はレコード決着。特に昨年はテイエムスパーダが日本レコードをマークしています。13年の中京開幕週で行われた時もレコードタイムが出ています。開幕週は馬場コンディションも良好で速い時計が出やすいため、そのような状況で好走するには高いスピード能力が求められます。

 高齢馬は能力のピークを過ぎている可能性が高く、速いタイムの決着になるとスピード負けしてしまう事が結果を残せていない要因と言えます。今年は中京の開幕週での開催となります。例年の傾向を踏まえると高齢馬の好走には期待しづらいので、評価を下げて馬券は組み立てたいところです。

 重賞レースの参考として、是非お役立てください。