パンサラッサと「走り方を見ても近いものを感じる」1頭は…

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 秋以降の飛躍を目指す3歳馬が集結するハンデ戦、ラジオNIKKEI賞。デビュー4戦全てで最速の上がりをマークしているレーベンスティール、重賞2勝馬エピセアロームの仔であるバルサムノート、半兄に重賞を2勝したミトラがいるウヴァロヴァイトらが集結した。

 プロの予想家はこの一戦をどう見ているか。展開を軸として期待値の高い馬を導き出す気鋭の予想家・サンデー氏にラジオNIKKEI賞の展望を伺った。

◆後の名馬を輩出している注目のレース

 イクイノックスの衝撃的な勝ち方で幕を閉じた上半期の総決算、宝塚記念が終わりました。競馬ファンも一息つくタイミングだと思いますが、GIIIとはいえラジオNIKKEI賞も熱いレースなんです!

 2018年には菊花賞を勝ち、天皇賞(春)を連覇した名馬フィエールマン、2020年はG1サウジCを勝って歴代獲得賞金3位のパンサラッサが出走しています。

 今年の注目は想定1番人気のレーベンスティールでしょう。新馬戦で後の皐月賞馬で日本ダービー2着のソールオリエンスとクビ差の接戦を演じたことで注目されています。こちらはフィエールマンに近い存在と言えると思いますが、今回はパンサラッサに近づく可能性がある馬に注目していきます!

◆パンサラッサに続く逃げ馬へ!

 今回注目しているのはグラニットです。パンサラッサと同じく逃げの脚質が持ち味で、GIIIサウジアラビアRCでは最優秀2歳牡馬となるドルチェモアに続く2着に粘ったのが印象的でした。その後は強い相手に苦戦していますが、スプリングSは4着と健闘しており、距離的にも今回の1800mは適性が高いと思います。

 450kgほどの馬体もパンサラッサと似ていますし、走り方を見ても近いものを感じる時があります。逃げ馬が他にもいる今回のレースですが、陣営から「逃げる」と宣言があったので、どんな走りになるのか楽しみで仕方ないです。

 血統に関しても、父ダノンバラードは古馬になってからも成長を続けた馬なので、今回だけでなく今後も追いかけていきたい1頭です。将来GIで活躍しそうな馬を探すという意味でも皆さんと一緒に楽しめたらなと思います。