メールの「誤送信」経験ある?

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 あなたは、仕事関係のメールを「誤送信」してしまった経験がありますか。法人向け電子メールのセキュリティ対策・コンプライアンス対策を専門とするサイバーソリューションズ(東京都港区)が、「企業のメールセキュリティーへの取り組み」に関する調査を実施。その結果を発表しました。

誤送信のリスク「過小評価すべきではない」

 調査は2023年1月、全国の従業員数300人以上の企業に勤務する人を対象に、インターネットリサーチで実施。1063人から有効回答を得ています。

 全回答者に「勤務先で誤ってメールを送った経験」について聞いたところ(複数回答)、「送ろうとした人とは別の人に誤って送ってしまった」と答えた人が25.9%と、およそ4人に1人であることが分かりました。次いで、「送ろうとした情報とは別の情報を誤って送ってしまった」(10.0%)、「BCCで送るべきところを、誤ってTOまたはCCで送ってしまった」(7.6%)と続いています。

 では、「誤送信」をしてしまった結果、どのような対応を取ったのでしょうか。「誤送信」経験のある267人に聞いてみると、「相手に謝罪メールを送った」が65.9%でトップに。次いで「相手に電話で謝罪した」が37.1%でした。重大な対応としては、「相手からクレームの連絡を受けた」(16.1%)、「相手に始末書または是正報告書などを提出した」(5.9%)、「相手から損害賠償請求を受けた」(4.9%)となっています。

 調査結果を受けて、同社は「電子メールの誤送信を経験したことがある割合は少ないものではなく、その中には『個人情報』や『会社が秘密にすべき情報』の送信など、重大な誤送信のケースも確認できました」「取引先からクレームを受けたり、損害賠償の請求があったことも分かりました。このように、電子メールの誤送信は重大な問題となる可能性があるため、そのリスクは過小評価すべきではありません」とコメントを寄せています。