東大生断言｢頭がいい人｣に共通する時間の使い方

2023年6月13日 5時30分

東大生に共通する時間の使い方とは？（漫画：©︎三田紀房／コルク）

記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。

その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』（講談社）編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。

そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載（毎週火曜日配信）。第67回は東大生が実践する時間の使い方について西岡氏が解説します。

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「頭のいい人は、時間に厳しい」と言ったら、みなさんは同意してくれますか？

僕は東大生になってから、東大生の友達とよく遊びます。ゲームをすることもあれば、一緒に勉強したり、ご飯に行くこともあります。東大生だからといって特別なことはなく、普通に遊んで楽しみます。

でも、1個だけ「これだけは東大生特有だな」と思うことがあります。

それは、「時間に厳しい」ということです。

隙間時間を有効活用する

まず、隙間時間にとても厳しいです。「映画まであと20分あるね」となったら「あ、じゃあそれまでレポート書いてるわ」「本読んで待ってるわ」とその時間を有効活用します。

「18時まで遊ぼう」と言ったら、きっかり18時で終わって、「あ、じゃあ時間だからお疲れ！」と言って帰ってしまいます。そのあとちょっと駄弁ろうか、みたいなことはほとんどありません。

だからといって遊ばないのではなく、遊ぶときはとことん遊びます。その時間は遊ぶと決めたら、徹底的に遊びまくります。とにかく、時間を有効活用し、無駄な時間を作らないようにしているのです。

さて、なぜ頭のいい人は時間に厳しいのでしょうか？　ドラゴン桜では、その理由を『労力を無駄にしないため』と説明しています。こちらの漫画をご覧ください。これは、桜木先生が急に「期末テストをやるぞ！」と言い出したシーンです。

※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

（漫画：©︎三田紀房／コルク）

いかがでしょうか？「頭のいい人は無駄なことをしない」という話でした。

この、無駄の定義は人によって異なるのだと思います。

「授業が無駄」だと考えると、よく受験生は内職をしてしまいます。「自分の受験に関係ない時間だから、この時間は無駄だ」と。

だからといって、「意味のないものだ」と決めつけて、先生から見つかるリスクを犯しながら、集中しにくい時間を過ごすよりは、自分でその時間をどのように意味のあるものにするのか考えたほうが合理的なんですよね。

前述したとおり、隙間時間を有効活用する一方で、東大生は遊ぶときはとことん遊びます。「俺はレポートを書かなければならないのに、なんでこんなに無駄な時間を過ごさなければならないんだ」と不貞腐れながら遊んでいたら、その時間のほうが無駄になってしまいますよね。それよりはむしろ、思いっきり遊んで、英気を養う時間にするほうが合理的です。

もちろん、それには一定の制限も加えています。「この時間からこの時間までは遊ぶ」「この時間からこの時間は勉強する」というメリハリをつけているというのも、東大生の特徴だと言えるでしょう。このように、時間を有効活用するための工夫を随所で行っているのです。