「DH源田」がトレンド入りするなど采配に疑問の声があがる松井稼頭央監督を、僕は「7年700敗」の心の猶予を持って待ちますの巻。
遊撃手源田と打者源田の二刀流!
プロ野球界を席巻する二刀流ブーム。そのブームに便乗するかのごとく、ついに我が埼玉西武ライオンズにも二刀流選手が爆誕いたしました。源田壮亮さん、侍ジャパンの一員として世界一にも輝いた我らがキャプテンは実は二刀流だったのです。8日の中日ドラゴンズ戦、ベルーナドームに響き渡った「1番DH源田」のコール。これぞまさしく「二刀流」の解禁にほかならならい、歴史的な1ページでした。
↓この日は打者源田としてDHで出場!今後のリアル二刀流にも期待です!
本日ドラゴンズ戦スタメン!
- スポニチ西武担当 (@Sponichi_Lions1) June 8, 2023
源田選手が1番DH!! pic.twitter.com/XsRJZEpcP1
皆さんは「長七郎江戸日記」の松平長七郎長頼みたいなものを思い浮かべながら「コレぞ二刀流」と思い(※知らない人はChatGPTに聞いてみよう)、「暴れん坊将軍」の徳川吉宗公みたいなものを思い浮かべながら「コッチは一刀流」などと思っていることでしょう。確かに時代劇の一般的侍は殺陣においては刀を1本だけ握りしめておりますので総じて一刀流と言えなくはありません。
しかし、しっかりと思い出してみてください。上様は本当に刀一本で戦っていますかと。上様の殺陣を振り返ったとき、使っているのは一本だというだけで、腰にもう一本、小さな刀を差していませんかと。上様の腰には脇差がありますよね。上様がめちゃめちゃ強いから「うわ、刀を飛ばされた!もはや脇差を使うしかない!」といったシチュエーションがないだけで、実は上様も「二刀流」なのです。通常は一本で十分だし、二本目は短くて弱いから一本でやっているだけで、刀は二本なのです。
我らが源田さんも実は上様タイプだった。
世界一の守備と呼び声上がる「源田たまらん」があることで守備の人という印象になっていますが、バッティングのほうだってなかなかのもの。プロ野球での通算打率は2割7分を超え、毎年100安打以上を放つ打棒を見せています。長打力こそないものの、「2割7分で100安打」はどこに行ってもレギュラーが狙える十二分な打撃です。銘刀・源田たまらんほどではないにせよ、十分に戦うチカラがある。
世間及び西武界隈では「1番DH源田」を聞いたときに「松井采配終わってる」「あぁ、ついに血迷ったか!」「●●を使え!」などの声が上がっておりますが、松井采配はまったくもって正しい、まったくもって真っ当な采配だろうと僕は思います。そりゃあもちろん源田さんが守備について銘刀を振るうほうがよいですが、何らかの事情があるのでしょう。負傷箇所が痛いとか、調整が不十分で疲労が溜まっているとか、やむにやまれぬ事情が。
そのとき、源田さんの脇差を「銘刀より短いからなぁ」という非論理的な理由で眠らせるのですかと。我が方に年間100安打を打てる選手はほんの一握りしかおらず、「今いる選手のなかで安打打ってるヤツランキング」を作ったら、ここ数年のチーム1位は毎年源田さんです。ハッキリ言って、安打を打つことだけで言えば源田さんがチームナンバーワンです。源田さんにしてみれば脇差のほうである打撃力というのが、実はチームのなかではそれなりの太刀なのです。それを使わないのはオカシイでしょう。
5月27日の試合で実行した「5番源田」という起用も、6月8日の試合で実行した「1番DH源田」という起用も、一番タイムリーを期待できそうな選手をクリーンアップの最後に置き、一番安打が期待できそうな選手をトップバッターに置いただけの、ごくごく標準的な采配に過ぎません。それがおかしく見えるとしたら、そろいもそろって切腹用の短刀を一本目として握りしめ、腰に果物ナイフを差してやってきた我が方の打撃陣を嘆くのが正しい。まともな太刀を持ってる選手がいれば、使うに決まってるでしょうが!いないんですよ!皆まで言うな!(←言ってる)
↓平均で2点ちょっとしか取れないチームなので、誰がDHやろうが、初回9球で2点取られたらもうギブですけどね!
これは投手陣も悪いぞ!西武が勝つには「1失点まで」なんだから!
ウチのクオリティスタートは「8回無失点」と考えよう!
僕が思うに、松井監督も、首脳陣も、チームも、球団も、ファンも、勝利を求め過ぎだなと思います。源田さんが守備につけないというのは疲労なりで万全でないからにほかならないわけで、なら思い切って休ませればいいのです。ただ、休ませればチームナンバーワンの脇差が一本減るので、使える限りは使おうとしてしまっている。ある意味で勝利を求める姿勢の表れでもありますが、別の視点で見れば「休みの日にも会社のメール見ちゃって心が休まらない」という悪循環でもあります。
思い切って「こっから懲役3年のターン」だと思って、3年くらいケラケラ笑って見られないものかと思います。「うへー100敗したw」とか言いながら、「もう飲むしかない!全日程生ビール半額デーにしろ!」など別軸の要求を突き上げるくらいの姿勢でいられないものかと。「●●を使え」「●●を上げろ」「●●を下げろ」的な要求は年度替わりのときくらいで十分なのです。「来年は楽しみにしているぞ」「来年はしっかり頼むぞ」と。まして「●●辞めろ」なんてのは最低3年は見てからにするべきですし、もしその相手がレジェンドであるならば最低5年は見たいところ。
仮に僕が球団オーナーである場合、松井監督との契約については「今年はもうアレがあったからノーカン」「2024年からスタートで3年は何があっても見の姿勢」「2026年まで一貫して低迷であれば激励」「2027年も引き続き低迷であれば進退伺い」「2028年もなお低迷であれば本人の決断を待つ」「2028年に決断してくれなかった場合、単年契約として2029年終わりをもって円満に契約満了」という段階で考えるでしょう。7年、おぉちょうど偉大な背番号の数。松井監督には7年くらいの時間をドーンと預けたい、そのように思います(※そのあと西口監督に13年預ける/その後栗山監督に1年預けたのち中村監督に60年預ける/松坂監督はなってくれない説に1票)。
こういったスポーツエンタテインメントというものは勝つところだけを見るものではないし、勝つところだけを見せるものでもないと僕は思います。「夢に向かって頑張る姿」が本質なのです。勝利という夢を目指して、もがいたりあがいたり負けたりするところを見て、一緒になって悔しがったり応援したり、その背中を推していく過程が尊いのであって、夢が叶ったときの喜びだけを求めるのは不健康です。それはコース料理のデザートだけを食べるようなものです。「オードブルを下げろ」とか「メインを出せ」とかせせこましく要求するのは落ち着きがなさ過ぎるでしょう。じっくり一品(一年)ずつを味わいながら待ちなさいよと。
「松井監督の胴上げ」という夢に向かって、3年とか5年とかじっくりと夢を育てていく時間があってよいと僕は思いますし、松井監督自身にもそうあってほしいと思います。「俺は日米通算2705安打の松井稼頭央やぞ」「イチローと王さんの意見以外は参考にならん」「この戦力で松井監督はようやっとる」くらいの気持ちで、自分の信じる道を進んでいってほしいと思います。それで100敗し、7年で700敗するようなら「育たなかったかー」と思いながら拍手で見送りますし、それだけの時間とバックアップをちゃんと与えることができたなら必ず夢は叶うと信じています。
桃や栗でさえ実るまでには3年掛かるのです。
ましてや人をや。
松井稼頭央でたかだか3年程度も待てないような人が、「●●使え」の●●が不振になったときにちゃんと待てるはずがないのです。2軍に落とせば野球ゲームみたいに無条件で体調リセット・調子リセットされて、しばらくしたらまた状態がよくなるみたいなことを思いながら、永遠の文句と入れ替えを繰り返すに違いないのです。僕は7年待てます。7年700敗まで心の猶予があります。実際にはそんなことにはならないでしょうが、揺るぎない信頼というのはそれぐらいドーンと構えてこそ伝わるものです。負けて怒るのは修業が足らない。負けているときこそ楽しさが積み上がっているときです。僕ほど修業が出来ているタイプはそうそういないでしょうが、標準的なラインで3年は待とうではありませんか。キナ臭い話は早くて2025年の秋から。株と一緒で値段は見ないでガチホのほうが結果はいいはずです!
↓9連戦の疲労を考慮している選手にもDHで打ってもらわないといけない苦しさも、3年後くらいには解消しているといいですね!
#源田壮亮 主将のプロ入り初の指名打者起用は、松井稼頭央監督によると9連戦の疲労を考慮したものだそうです。右手小指の痛みは?と訊くと少し声を大きくして「それはないです」と語り両の掌をこちらに向けていました。とにかく明日もスタメンで元気に出てくれますように🙏#seibulions 取材・斉藤一美 pic.twitter.com/t17Z5xTpp8
- 文化放送ライオンズナイター (@joqrlions) June 8, 2023
侍ジャパンでも打ってたくらいの選手を休ませるのは難しい話ですが!
我が方唯一の侍に休む暇ナシ!
補強どころか戦力ダウンで預けちゃった2023年はノーカウントであるべき!
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