安田記念に出走予定のジャックドール(撮影:井内利彰)

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 前走大阪杯でGI制覇を果たしたジャックドール(栗東・藤岡健一厩舎)。デビューから14戦、すべて芝2000mを使ってきたが、ここで安田記念(6月4日・東京芝1600m)への出走を表明し、初めてマイルに挑戦することになる。

 今朝24日はレースに向けた1週前追い切り。CWでスパイラルノヴァを追走する併せ馬。1コーナーから2コーナー、そして向正面に入った時の走りはフットワークがダイナミックすぎて、折り合いを欠くというわけではなく、手綱を緩めてしまうと、自然と前に追いついてしまうような走り。そこを馬のリズムを崩すことなく、前との差を保ちつつ、3コーナーへと入る。

 この時点でも前とは1秒以上の差があったし、4コーナーから最後の直線に向くところでもまだ前は遠い。しかし、直線に向いてから仕掛けられると、ストライドの違いで一完歩ごとに前との差を詰めていく。結果的にゴールでは先着しており、ド派手な走りを見せてくれた。

 時計は6F80.7~5F64.4~4F49.9~3F35.6~2F22.4~1F11.1秒。道中がきれいな加速ラップを踏んでいる点が素晴らしいし、だからこそ、あのゴール前での伸びを見せることができるのだろう。少しレース間隔はあいているが、そんなことを全く感じさせない文句なしの動きだった。

(取材・文:井内利彰)