前走UAEダービーに出走したドゥラエレーデ(撮影:高橋正和)

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 5月28日に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。世代の頂点を決める熱き戦いにドゥラエレーデ(牡3、栗東・池添学厩舎)が坂井瑠星騎手とのコンビで挑む。

 ドゥラエレーデは父ドゥラメンテ、母マルケッサ、母の父オルフェーヴルという血統。伯父には16年の日本ダービー2着で、同年の菊花賞と有馬記念を制したサトノダイヤモンドがいる。

 22年6月に阪神競馬場でデビューし、同年8月に札幌ダ1700mで行われた2歳未勝利戦で初白星を挙げた。その後、11月の東スポ杯2歳Sで芝に再チャレンジすると、差し馬が台頭する流れを踏ん張り4着に健闘。続くホープフルSでは、直線粘るトップナイフをハナ差競り落とし、重賞初制覇をGIの舞台で決めた。

 今年3月にはドバイ遠征を敢行し、久々のダート戦となるUAEダービーに出走。道中は2番手を追走し、最後は逃げるデルマソトガケに食い下がり2着に好走した。世界の強豪相手にダートでも活躍。馬場を問わず、レベルの高い走りを続けている。通算成績は7戦2勝。

 UAEダービーはおろか、前走海外から日本ダービーというローテも史上初。前例が無いからこそ広がる無限の可能性。ハナ差で涙をのんだ伯父の雪辱を果たし、3歳でも世代の頂点に輝くか。