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 最終的に週末の暴言がオリヴァー・グラスナー監督の最後を決定づける結果となった。週末に行われたTSGホッフェンハイム戦後、記者会見の席で厳しい言葉をなげかけ、翌日にはアクセル・ヘルマン取締役から叱責を受けていた指揮官が、今シーズンいっぱいをもって退任するとクラブ側が火曜夜に正式に発表。契約は2024年まで残されており、「様々な憶測が飛び交う中、またここ数週間、数ヶ月の間に生じたコーチ陣を取り巻く混乱からも、いまチームがシーズンの目標とドイツ杯決勝に100%集中すため、将来の問題を明確にすることが不可欠だと考えている」と、マルクス・クレーシェSDは説明している。

 なお複数のメディアが報じた情報によれば、解任決定は月曜夕方に、グラスナー監督とクレーシェSDとの会合の中で下されたもののようで、ここ数週間はグラスナー監督が見せる振る舞いにクラブ側が苛立ちを募らせていたともいわれ、前述の会見での暴言が自ら止めを刺す結果となったようだ。グラスナー監督は「クラブ首脳陣の決断を受け入れる。これからのブンデスリーガにおける締めくくり、そしてベルリンでのグランドフィナーレに向けた準備を整え、最終的に優勝杯をフランクフルトに持ち帰れるよう全力を尽くす覚悟だ」と語った。2021年にVfLヴォルフスブルク内部でのもめごとを経て、アディ・ヒュッター監督の退任騒動に揺れたフランクフルトに就任したグラスナー氏は、特に昨シーズンではヨーロッパリーグ優勝を果たした指揮官は、いずれにしてもクラブにその名を刻むことになるのは間違いない。ただリーグ戦では昨季11位、そして今季は一時2位につけたが9位へと転落。

ディノ・トップメラー氏が後任に?

 そこで後任候補としてすでに、 メディアの間ではディノ・トップメラー氏の名前が浮上しているところであり、直近ではバイエルン・ミュンヘンにて、ユリアン・ナーゲルスマン監督のACを務めていた42歳は、マルクス・クレーシェSDとライプツィヒ時代に共に仕事をした間柄でもあり、そして2002/03シーズンに選手としてアイントラハト・フランクフルトに在籍した背景を持つ人物だ。ファンの間では物議を醸した今回の解任劇について、クレーシェSDは「過去にとらわれることなく、今は力を合わせて他戦いたいと思う」と説明。「周りがどう思うかに左右されて決断するようなことはない。私は信念をもって決断しており、時にそれは人々のウケのいいものではない時もあるだろう。」と説明。成績不振やクラブ内での問題などから「このまま来シーズンに入ってはならない」との思いが募る一方となっていたようだ。「オリヴァーもこの決断を支持し、理解している。個人的な問題はなかったしコンタクトは良好だった」と明かしつつ、シーズンの締めくくりにむけ「ぜひ彼には有終の美を飾ってもらいたい」と奮起を期待している。

Eintracht Frankfurt und Oliver Glasner gehen am Saisonende getrennte Wege.

Nach intensiven Gesprächen und einer ausführlichen Analyse mit Oliver Glasner hat sich Eintracht Frankfurt entschieden, die Zusammenarbeit im Anschluss an die Spielzeit 2022/23 zu beenden.#SGE

- Eintracht Frankfurt (@Eintracht) May 9, 2023