米外為市場サマリー:米経済の底堅さが意識され一時133円80銭台に上昇

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 14日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=133円79銭前後と前日に比べ1円20銭程度のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=147円04銭前後と同60銭弱のユーロ高・円安だった。
 
 この日に米商務省が発表した3月の小売売上高は前月比1.0%減と2カ月連続で減少したものの、飲食店や自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコアの売上高は0.3%減と市場予想(0.5%程度の減少)ほど落ち込まなかったことを受け、米経済の底堅さを意識したドル買い・円売りが先行。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が講演で「金融政策はさらに引き締める必要がある」などと述べ、米金融引き締めの長期化観測を背景に米長期金利が上昇したこともドル買いにつながった。米ミシガン大学が発表した4月の消費者態度指数(速報値)が63.5と市場予想(62.0程度)を上回り、あわせて公表した1年先の予想インフレ率が3月の3.6%から4.6%に上昇したことが分かるとドル円相場は一段高となり、一時133円84銭まで上伸した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0992ドル前後と前日に比べて0.0050ドル強のユーロ安・ドル高だった。




出所:MINKABU PRESS