東京株式(大引け)=336円高と6日続伸、買い優勢で一時2万8500円台乗せ

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 14日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に6日続伸。米株高を背景に買いが優勢となり、一時3月9日以来、約1カ月ぶりとなる2万8500円台に乗せた。

 大引けの日経平均株価は前日比336円50銭高の2万8493円47銭。プライム市場の売買高概算は11億2794万株。売買代金概算は2兆9323億円となった。値上がり銘柄数は1234と全体の約67%、値下がり銘柄数は519、変わらずは82銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウが383ドル高と急反発。米3月卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、米利上げの早期停止観測が浮上したことが好感された。この米株高を背景に東京市場も買いが優勢の展開となった。今期業績予想の上方修正を発表したファーストリテイリング<9983.T>が急伸したことも、日経平均株価の上昇に寄与した。商社株が連日人気に沸いたほか、好業績を発表した個別材料株が買われた。

 レーザーテック<6920.T>やソニーグループ<6758.T>、キーエンス<6861.T>が高く、ダイキン工業<6367.T>や日立製作所<6501.T>が値を上げた。伊藤忠商事<8001.T>や三菱商事<8058.T>、三井物産<8031.T>など商社株が連日人気に沸いた。好業績を発表したSansan<4443.T>が高く、Abalance<3856.T>やSHIFT<3697.T>も上昇。直近IPOのispace<9348.T>がストップ高に買われた。

 半面、東京エレクトロン<8035.T>やアドバンテスト<6857.T>が安く、トヨタ自動車<7203.T>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が軟調。日本郵船<9101.T>や商船三井<9104.T>、川崎汽船<9107.T>といった海運株が値を下げた。TDK<6762.T>やSMC<6273.T>も下落した。

出所:MINKABU PRESS