午後:債券サマリー 先物は前日比変わらず、長期金利0.455%に低下
13日の債券市場で、先物中心限月6月限は前日比変わらず。米債券高を受けた好地合いは長くは続かず、徐々に買い手控えムードが広がるなか一時マイナス圏に沈んだ。
12日に発表された注目の米3月消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比5.0%と2月の6.0%から低下し、同日の米市場では米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め姿勢が緩まるとの見方が台頭。米長期債相場が4営業日ぶりに反発(金利は低下)したことを手掛かりに、東京市場の債券先物は寄り付き直後に147円84銭まで上伸する場面があった。ただ、エネルギーと食品を除くコア指数の上昇率は前年同月比5.6%と2月の5.5%を上回り、インフレ圧力の根強さを意識する向きもあることから追随買いは広がらず。朝安の日経平均株価が切り返したことや、時間外取引で米長期金利の低下が一服したことも重荷となった。午後に入ると今晩に発表される前週分の米新規失業保険申請件数や米3月卸売物価指数(PPI)を見極めたいとして投資家の様子見姿勢が強まり、先物は一時147円59銭まで軟化した。なお、この日に実施された流動性供給入札(対象:残存期間15.5年超39年未満)の応札倍率は2.80倍(前回は3.00倍)にとどまったが、市場では無難な結果と受け止められ相場の反応は限定的だった。
先物6月限の終値は前日と同じ147円68銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.455%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
12日に発表された注目の米3月消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比5.0%と2月の6.0%から低下し、同日の米市場では米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め姿勢が緩まるとの見方が台頭。米長期債相場が4営業日ぶりに反発(金利は低下)したことを手掛かりに、東京市場の債券先物は寄り付き直後に147円84銭まで上伸する場面があった。ただ、エネルギーと食品を除くコア指数の上昇率は前年同月比5.6%と2月の5.5%を上回り、インフレ圧力の根強さを意識する向きもあることから追随買いは広がらず。朝安の日経平均株価が切り返したことや、時間外取引で米長期金利の低下が一服したことも重荷となった。午後に入ると今晩に発表される前週分の米新規失業保険申請件数や米3月卸売物価指数(PPI)を見極めたいとして投資家の様子見姿勢が強まり、先物は一時147円59銭まで軟化した。なお、この日に実施された流動性供給入札(対象:残存期間15.5年超39年未満)の応札倍率は2.80倍(前回は3.00倍)にとどまったが、市場では無難な結果と受け止められ相場の反応は限定的だった。
先物6月限の終値は前日と同じ147円68銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.455%で推移している。
出所:MINKABU PRESS