今月(3月)末にトルコで開幕するオリンピックの登竜門とも言われる体操の世界ジュニア選手権で名を挙げようとする高校生が宇都宮市にいます。来年(2024年)のパリオリンピックへの出場も目標に掲げ、近い将来、日本の体操界を引っ張る存在になるかもしれません。

 作新学院高校3年、谷田雅治選手18歳。体操の世界ジュニア選手権への出場を報告するため7日、福田富一知事を表敬訪問しました。

 谷田選手は、去年(2022年)12月に生まれ故郷の福井県で行われた日本代表を決める選考会で2位に大差をつけ、トップで世界ジュニアへの切符をつかみました。

 中学3年の時に、母親の実家がある宇都宮市に一家で引っ越してからは、作新学院で、練習に打ち込んできました。インターハイや全国ジュニアなど個人総合で高校3冠を達成し、世代のトップランナーとして結果を残し続け、去年10月に県内で開かれたいちご一会とちぎ国体では、少年男子団体の準優勝に貢献しました。

 世界ジュニアは、今月29日からトルコのアンタルヤで開幕し、谷田選手が世界の舞台で戦うのは4度目となります。高校卒業後は、東京オリンピックの個人総合金メダリスト橋本大輝選手がいる順天堂大学に進学することが決まっている谷田選手。県内を拠点に大会に参加するのはこれが最後、部活の監督を務める父、治樹さんと親子二人三脚で臨むのも最後です。

 武器は「美しい体操」、ここでの結果を置き土産にシニアの舞台でも世界に挑みます。