先週、知人女性の遺体を遺棄した疑いで、静岡県沼津市の男が逮捕された事件で、2人の間には金銭トラブルなどがあったことがわかりました。男は殺人を認める供述もしていて、事件の背景や2人の関係が少しづつ見えてきました。

「別れ話からトラブルになった」

逮捕された男は、調べに対してこのように答えたといいます。沼津市の会社員の男(31)は2月21日、磐田市に住む知人の女性(33)の遺体を自宅に遺棄した疑いで、逮捕・送検されています。

<杉村直美カメラマン>

「事件の発覚から4日、死体が遺棄されていた自宅の検証は、きょうも続けられています」

女性の遺体は複数に切断された状態で、容疑者の男の自宅3階のベランダや車から見つかりました。近隣住民によりますと、遺体が発見された男の自宅は2年ほど前に新築されたばかりでした。

<近隣住民>

「夫婦と子ども2人については非常に仲よかった。会えば、向こうからあいさつしてくれた。非常に常識的な人と思っていた」

遺体で見つかった女性は、容疑者の男の自宅から100kmほど離れた磐田市で暮らしていました。女性を知る人によりますと「地域活動にも積極的なシングルマザー」といいます。

<女性を知る住民>

「(子どもたちの)お父さんがいないのは、分かるんですけど、やさしい人。本当にショックで悲しい。うちの子どもも亡くなった女性の子どもと友達なので、本当に悲しい」

2人の接点は青年会議所でした。関係者などによりますと、容疑者の男は三島市の、女性は磐田市の青年会議所のメンバーで、同じ委員会に所属していたといいます。三島青年会議所は事件を受け、男を除名処分としました。

捜査関係者によりますと、容疑者の男は死体遺棄の容疑を認めています。また、2人の間には、金銭トラブルもあったとみられています。容疑者の男は殺害の関与についても認める供述をしていて、「女性の頭を鈍器で殴り、首をコードで絞めた」などと話しているということです。