IPX9Kの高い防水や13000mAh大容量バッテリー搭載のタフネススマホ「Blackview OSCAL S80」を紹介!発売記念特価で約2万8千円【レビュー】
リバースチャージもOK!デカくてタフでバッテリーお化けなスマホが国内初登場 |
中国・深圳を拠点として「Blackview」ブランドのスマートフォン(スマホ)やタブレットなどを開発・販売しているメーカーであるDoke Electronicsが新たなミッドレンジクラスの4G対応タフネススマホ「Blackview OSCAL S80」を発表しました。
Blackview OSCAL S80はスペックこそミドルレンジクラスホとなっているものの、大きな特徴としてIP68相当の防水・防塵に加え、IP69K(四方から高圧洗浄機の水流を浴びせても平気)というさらに高い耐久性を備え、さらに13000mAhという非常に大容量のバッテリーとそれを活かした外部機器へのリバースチャージ機能を搭載しているなかなか強烈な個性を持った製品となっています。
価格(金額はすべて税込)は公式Webサイト内では34,188円が発売記念特価で28,933円となっており、またAliExpress.com内でも2023年2月17日(金)までの期間限定で41,443円が発売記念特価で40%OFFの24,866円で販売されています。
今回、Amazon.co.jpでの販売開始に先立ち、Blackview JapanからBlackview OSCAL S80を提供いただいたので実際に試してみて外観や基本機能や性能、特徴、使ってみて気が付いた点などを写真を交えて紹介したいと思います。
なお、今回試用したBlackview OSCAL S80は評価用のサンプル機のため、一部のアプリや仕様などが実際の製品と変わっている可能性があることを予めご了承ください。
【同梱品に外観と基本スペックの紹介】
Blackview OSCAL S80と同梱品
まずは本機とその同梱品から見てみましょう。個装箱にはBlackview OSCAL S80本体のほか、USB Type-CケーブルやUSB充電器(サンプル機のため、画像では国外仕様の充電器になっていますが、国内向けにおいては日本向けの充電器が付属します)、マニュアル、カードスロット開放用器具(上の画像内の左下のもの)のみとなっています。
なお、ディスプレイ保護用のシートはあらかじめ本体に貼り付けられています。またUSB Type-Cイヤホン変換コネクターは付属していないため、必要な場合には自分で用意する必要があります。
珍しい点としてSIMカードやメモリーカードを開く道具としてSIMピンではなく、ギターのピックのような器具が同梱されており、カードスロットを引き出す際には先端部を本機のカードスロットの隙間に挿しこんでこじるようにして開けます。
・Blackview OSCAL S80の外観
それでは外観をチェックしていきます。前面側には約6.6インチ(厳密には6.58インチ)で画面解像度FHD+(1080×2408ドット)のIPS液晶ディスプレイ、約800万画素CMOS/広角レンズのフロントカメラ、通知用LEDライト、通話用スピーカー、近接センサーがあります。
背面側には約1200万画素CMOS(広角レンズ)と約800万画素CMOS(超広角レンズ)、約200万画素CMOS(深度測定用)のトリプル構成のリアカメラ、撮影用フラッシュライト、通知用LEDランプ(前面側とは別個に配置)、動画撮影用マイク、NFCセンサー(「OSCAL」のロゴの部分)が配置されています。
カメラ付近を拡大したところ。中央のカメラの下にあるランプも通知LEDで充電時などに点灯します
Blackview OSCAL S80の左側面(画像内上側)と右側面(画像内下側)
左側面にはnanoSIMカード(4FF)およびmicroSDカードスロットと任意のアプリや機能のショートカットが登録できるプログラムキー(スマートキー)があります。カードスロットはデュアルSIMスロットでスロット2がmicroSDカードとの排他設計となっています。また右側面側には音量上下キー(+と−の2つ)と指紋センサーが内蔵された電源キーがあります。
ちなみに実際のところ、カードスロットは付属の器具を使わなくても手指の爪やプラスチックカード、ギターピックなどを使って簡単に取り出すことができます。
本体天面側には特に何もなく、底面側には通話用マイク、USB Type-C端子(カバー保護あり)、外部スピーカー、ストラップホールがあります。
Blackview OSCAL S80の底面。ストラップホールはタフネスモデルらしく、幅の広いベルトタイプのものに対応しています
本体外形 | 縦174.0mm × 横幅81.4mm × 厚さ18.9mm |
本体重量 | 約460g(公称値) |
チップセット(SoC) | MediaTek製「Helio G85」(オクタコアCPU「Cortex A75 2GHz×2+Cortex A55 1.8GHz×6」) |
内蔵メモリー | 6GB RAM(仮想拡張RAM+4GB RAMまで可) |
内蔵ストレージ | 128GB |
バッテリー容量 | 13000mAh |
ディスプレイ | 解像度1080×2408ドット(FHD+)6.58インチ液晶 |
カメラ | フロント:約800万画素CMOS リア:約1200万画素CMOS+約800万画素CMOS+約200万画素CMOS |
モバイルネットワーク | GSM(2G):850/900/1800/1900 W-CDMA(3G):B1/B8 LTE(4G):FDD B1/B3/B7/B8/B20・TDD B40 |
その他のネットワーク | 無線LAN(Wi-Fi):IEEE802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth:Ver 5.0 NFC:対応 |
OS | Doke OS 3.0(Android 12ベース) |
カードスロット | スロット1:nanoSIMカード スロット2:nanoSIMカードまたはmicroSDカード(最大1TBまで) |
カラーバリエーション | ブラック、オレンジ、グリーン |
位置測位 | GPS/GLONASS/Beidou/Galileo |
その他 | VoLTE、リバースチャージ、指紋認証、顔認証、FMラジオ(別売りのUSB Type-C イヤフォンジャック変換コネクターとイヤフォンが必要)、急速充電(33W)、手袋モード、MIL-STD-810H準拠、耐高水圧対応の防水(IPX8およびIPX9K)、防塵(IP6X)、耐衝撃、耐氷結、耐震動、防湿 |
【ホーム画面とプリインストールアプリ】
Blackview OSCAL S80のホーム画面
続いてホーム画面とプリインストールアプリをチェックしましょう。デフォルト状態でのホーム画面はGoogle Discoverを含めた全3面となっており、GoogleマップやGmailにChromeなどのAndoirdスマホにおいてはすっかりお馴染みのGMS(Google Mobile Service)アプリが一通り用意されています。
その他にツールボックス、ゲームモードに音声レコーダーといったBlackview製のメーカーアプリのほか、TikTokやWPS Office、サードパーティ製のゲームアプリなども複数プリインストールされていました。
Blackview OSCAL S80のアプリ一覧
Blackviewのスマホにおいてはほぼ必ずプリインされているアプリ「ツールボックス」にはコンパスや騒音計、レベルメーターなどのアウトドア活動に便利な測定機能などがひとまとめにされているので、一度確認しておくといいでしょう。
【ベンチマークアプリによる性能の検証】
Blackview OSCAL S80のベンチスコアと周辺スコアの端末
次にBlackview OSCAL S80の基本性能がどれくらいのものになるか、ベンチマークアプリで検証しました。テストに利用したのは総合的な性能をチェックする定番のベンチマークアプリ「PC Mark」のWork 3.0 Performanceを利用しています。
テストは3回計測を行い、その真ん中のスコアを参考値として採用し、PC Markアプリ内のスコアランキングにて近似値のスコアのスマホを目安にしておおよその性能を確認しています。
今回のスコア参考値は6876点を採用。スコア自体はやや控えめで、ランキング表にて国内で出回っている比較的近いスコアのスマホを確認したところ、「Xperia Ace III」や「AQUOS Sense5G」、そして少し下に「arrows We」の名前が確認できました。
5Gに非対応ながらも本機の性能としては国内向けAndroidスマホの現行のエントリーからミドルレンジと同等クラスの性能があることが確認でき、高くはないものの、必要十分な性能を持っていることがわかります。
【Blackview OSCAL S80最大の武器「超大容量バッテリー内蔵」】
別のスマホやUSB機器を接続すると充電機能を利用するかの通知が出てきます
前述のように本機はタフネスモデルのスマホというだけでなく、その内蔵バッテリーの大きさとそれを活かしたリバースチャージ機能(外部機器への電力供給)も特徴のひとつと言えるでしょう。
USBケーブルから電源供給可能な機器であれば大抵は対応しているので、スマホやタブレット、ケータイはもちろん、USBファンやUSBで動作する卓上ライトにモバイルゲーム機などその活用先は多く、アウトドア先や災害などので緊急時における電源としての活用にも候補に入れられるでしょう。
Blackview OSCAL S80から別のスマホへ充電中。13,000mAhと圧倒的なバッテリー容量を誇る、もはや「スマホの機能を持ったモバブ」である。
もちろん、その圧倒的なバッテリー容量で「超長時間駆動可能なスマホ」としても頭一つ抜けた存在になれるはずです。
難点としては金属フレームを採用したタフネスモデルであることに加えて、その大容量のバッテリーのために「スマホとしてはとんでもない重量級」、そして「急速充電対応であっても、バッテリー容量が大きすぎて充電に非常に時間がかかる」ことを覚えておきましょう。
また非接触充電のワイヤレス充電(Qi)にも非対応となっています。とはいえ、これだけの容量をワイヤレス充電で充電するのは現実的ではないということはあるかもしれませんが……。
公称460g(実測は見ての通り435gでしたが)はスマホとしては超ヘビー級なのです
【カメラ性能や実際使ってみての感想】
カメラ機能(アウトカメラ)については屋外では日中〜夕方や、明るい室内においては特に問題もなく、無難な写りの写真が撮影できます。なお、以下の写真のサンプルはBlackview OSCAL S80実機で撮影したものをリサイズのみ行ったものとなります。
一方で、街灯もほとんどないような暗所ではやはり厳しい印象で、本機をスタンドで固定するなどをしてシャッタースピードを調節などをしても、マニュアルモードにおいてもシャッタースピードは0.5秒にまでしか設定できないこともあって大きな改善は感じられません。
夜間撮影用のナイトモードもありますが、多少ノイズが抑えられたように感じられるものの、昨今のハイエンドスマホのようなレベルの写真を撮るには力不足感は否めません。
夜間に何枚か撮って一番まともなのがこれ。かなり白いノイズが乗っています
ただし、本機のカメラ機能の肝の1つはやはりそのタフネス性にあり、防水機能を活かした水中カメラ機能(アプリなどからは呼び出せず、スマートキーのショートカットに登録してそこから呼び出す)は便利本機のようなタフネスモデルならではのカメラ機能と言えるでしょう。
水中カメラアプリでの操作はプログラミングキーでモード終了、音量上キーでシャッター、音量下キーで写真・動画撮影切り替え、音量下キー長押しでフロントカメラとリアカメラの切り替えとなっています。
なお、水中カメラ起動時は誤動作を防ぐためにタッチパネルが無効化されるので、誤って水中カメラを起動させてしまった時などは慌てずにアプリを終了させれば(スマートキーを短押しする)大丈夫です。
【実際に使ってみて気が付いたこと】
Blackview OSCAL S80を実際にスマホとしてしばらく使ってみての感想は「とにかく本体重量が重く、片手でホールドして使うのはちょっと大変だけど、操作感自体は悪くなく、もたつきなども特に感じられず、ミドルレンジのスマホとしての動作面においては特にストレスは感じない」といった感じです。5Gに非対応であったり、SoCは完全にミドルレンジのものではありますが、RAMが6GB(標準ではさらに仮想メモリー+3.5GB RAM設定)と余裕を持たせていることから動作面においては不満は感じられないと思います。
Androidスマホとしてはミドルレンジど真ん中な性能にこれだけの特徴を備えながらも本体価格は比較的安価で用途と特徴をしっかりと理解したうえで、サブ(控え)のスマホとしても悪くないですし、タフネスモデルでもあるため、アウトドア用途も当然ながらOKでしょう。
さらに13000mAhの超大容量バッテリーを活かした「スマホの機能を持った予備バッテリー」やテザリング機能を使った「超長時間駆動なモバイルWi-Fiルーター」として使うのもアリアリです。
Blackview OSCAL S80は誰にでもオススメ!というよりも、その特徴を武器に工夫次第で色々な用途への活用が光る、基本スペックでない部分での多機能さが魅力のシブいスマホではないでしょうか。
タフネスボディと圧倒的な容量のバッテリーの活かし方を考えるのが楽しい、ユニークな1台。アウトドアユーザーだけでなく、こだわり派な人にも是非一度試して欲しいです
筆者は高い性能を備えたハイエンドスマホも好きですが、強烈なコンセプトや特定の機能などに思いっきりリソースを振った個性の強い製品がとにかく大好きで、スマホとしての基本スペックこそ平均的ですが、ベンチマークアプリ以外で評価されるべき点の多いと思われる今回のようなBlackview OSCAL S80のようなスマホも大変に気に入っています。
そんな事情もあり、筆者の手元にはタフネスモデルなスマホがいくつかあり、現時点でもバッチリ併用していたりします。みんなももっとタフネスでごっついスマホも好きになっちゃおうぜ!
筆者の手元にあるタフネスなスマホ・ケータイたち。これらすべてが鈍器めいた(物理面で)強い製品なんですよ
記事執筆:河童丸
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