小田急線新宿駅「ロマンスカーカフェ」2月閉店へ 再開発に伴う駅改良工事で...運営「お客様に厚く御礼」
小田急線の新宿駅西口改札内にある「ロマンスカーカフェ」が2023年2月25日で閉店する。公式サイトで1月16日に発表され、運営会社・小田急レストランシステム(東京都渋谷区)の広報担当が「新宿西口再開発に伴う新宿駅改良工事のため」だと取材に明かした。
「ロマンスカーを店内から眺めながら...」
ロマンスカーカフェは2006年3月31日、駅の改良工事にあわせて開店した。
小田急電鉄の特急ロマンスカー・VSE、MSE、EXEα、GSEも手がけた「岡部憲明アーキテクチャーネットワーク」がデザインを担当。ロマンスカーの伝統色「バーミリオンオレンジ」を基調とし、机や椅子には高級家具メーカー「カッシーナ・イクスシー」の製品が採用されている。
店舗公式サイトは「お店の目の前からはロマンスカーが発着します。ロマンスカーを店内から眺めながらお茶が出来ると人気です」と謳う。待ち合わせなどにも広く利用されているという。
閉店のお知らせは店頭にも張り出され、店長名義で下記のように伝えられた。
「当店は2023年2月25日(土)をもちまして閉店させていただく運びとなりました。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。これまで賜りました皆様の長年にわたるご愛顧を心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました」
小田急レストランシステムの広報担当は17日、閉店に至った経緯を「新宿西口再開発に伴う新宿駅改良工事のためです」と説明した。店頭の告知は16日から掲出しているといい、「これまで当店をご愛顧いただいたお客様に厚く御礼申し上げます」と感謝を伝えた。
大規模な再開発が進む新宿駅西口地区では、2029年度に地上48階建て、高さ約260メートルの複合商業施設の竣工が予定されている。